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授業の概要(ねらい) |
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古代末期からフランス・ブルボン朝のルイ14世の時代までの前近代のヨーロッパ史を概観します。ヨーロッパが地球を制覇する以前の時代、ヨーロッパとしての歴史的個性が基礎づけられた時代を取り扱います。その個性は近代ヨーロッパの理念とは対抗する要素を含みますが、すでに近代以前において近代へつながる様々な要素が古いヨーロッパと共存・競合していました。歴史的事実を逐一なぞるのではなく、古い時代は人間の知的営みによってどのように認識されてきたかということに力点を置こうと思います。具体的な内容は授業計画を参照してください。
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授業の到達目標 |
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1.前近代ヨーロッパ史の概観を通して、近代の特性を認識できること。 2.ヨーロッパとはその範囲も、特質も時代において流動的であることを理解すること。 3.高校世界史、中学社会の歴史的分野の授業が担当できるような基礎知識を身につけること。
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成績評価の方法および基準 |
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最後の回に筆記試験を行う。日頃の出席だけでは評価を得られない。
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教科書・参考書 |
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参考図書は講義の中で紹介します。『教養のための西洋史入門』(ミネルヴァ書房)をあげておきます。
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準備学修の内容 |
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教科書のような通史を意図しているわけではないので、紹介された参考図書を参照して欠落を補ってほしい。
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その他履修上の注意事項 |
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課題に主体的に取り組むことを期待します。最終回に近い時期に試験の様態について知らせるので必ず出席してください。
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各回の授業内容 |
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| 【第1回】 | | 全体の展望と目標 | | 【第2回】 | | 歴史の要素としてのヨーロッパの地理的景観:山、川、平地、海 | | 【第3回】 | | 諸民族の勃興 | | 【第4回】 | | 時代区分論の中の中世 | | 【第5回】 | | ヨーロッパの中世的基礎 | | 【第6回】 | | ヨーロッパ諸国家の基礎(1) | | 【第7回】 | | ヨーロッパ諸国家の基礎(2) | | 【第8回】 | | ルネサンス再考 | | 【第9回】 | | コロンブス交換とは | | 【第10回】 | | 宗教改革と宗派形成 | | 【第11回】 | | 近世国家の特質:フランス・モデルかイギリス・モデルか?(1) | | 【第12回】 | | 近世国家の特質:フランス・モデルかイギリス・モデルか?(2) | | 【第13回】 | | ヨーロッパの対外関係 | | 【第14回】 | | 調整 | | 【第15回】 | | まとめとテスト |
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