Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:SEM-420
卒業演習(東洋史2)- II 柿沼 陽平
選択必修  2単位
【史】 18-1-1340-3482-030A

1. 授業の概要(ねらい)

 本授業では、中国古代に関する主要文献を講読する。前期はとくに『玉臺新詠』をテキストとして扱う。『玉臺新詠』は六朝時代の詩歌集で、中国文学研究史上欠くべからざる重要な意味をもつものであるが、そこに詠われている内容は、中国社会史、なかんずく当時の男女関係にまつわる贈与交換史を理解するうえでも、たいへん重要である。本演習ではまず受講者に『玉臺新詠』の全文データベースを分担作成させ、その内容についてグループ単位で討論させる。そのうえで『玉臺新詠』の内容を項目別に細かく分類させ、どのような場合にどのような歌が詠まれるのか、いかなる状況下で男から女へ、もしくは女から男へなにが贈られ、かかる贈答物にはいったいいかなる意味があったのかを検討する。こうした細かい作業と討論をつうじて、六朝時代の社会史の一端を明らかにしたい。

2.
授業の到達目標

 ・中国古代に関する基本史料の存在とその大まかな内容を理解する。
 ・今後中国古代史に関してレポートや卒業論文を執筆する場合、関連史料を独力で探しだせる能力を身につける。

3.
成績評価の方法および基準

 ・平常点(毎回の授業にどれほど熱心に取り組んでいるか、積極的に発言をしているかをみる)
 ・レポート

4.
教科書・参考書

 内田 泉之助訳注『玉臺新詠』(明治書院、1975年)

5.
準備学修の内容

 『玉臺新詠』を読む。

6.
その他履修上の注意事項

 まじめな学生を歓迎する。

7.
各回の授業内容
【第1回】
『玉臺新詠』講読15
【第2回】
『玉臺新詠』講読16
【第3回】
『玉臺新詠』講読17
【第4回】
『玉臺新詠』講読18
【第5回】
『玉臺新詠』講読19
【第6回】
『玉臺新詠』講読20
【第7回】
『玉臺新詠』講読21
【第8回】
『玉臺新詠』講読22
【第9回】
『玉臺新詠』講読23
【第10回】
『玉臺新詠』講読24
【第11回】
『玉臺新詠』講読25
【第12回】
『玉臺新詠』講読26
【第13回】
『玉臺新詠』講読27
【第14回】
『玉臺新詠』講読28
【第15回】
 まとめ