Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
科目ナンバリング:SEM-401
社会学演習 III 神山 英紀
必修  2単位
【社会】 18-1-1350-0156-012A

1. 授業の概要(ねらい)

 「社会制度の探求」をテーマとする予定です。「制度」とは「人を動かす仕組み」と考えられますから、春学期は、身近な問題を解決するための仕組みを、4、5人のグループで考えだし、プレゼンテーションを行います。例えば、タバコのポイ捨てをなくす仕組み、学内リサイクルの新しい仕組み、ひいきのサッカーチームに継続的に観客動員するための仕組みなどです。現在、社会福祉学など多領域で「プログラム評価」と呼ばれる方法論が普及しつつあります。これを学問的な軸にして考えをまとめていってもらいます。
 秋学期は、より大きな視野のもと、新たな制度(たとえば首相公選制・道州制・夫婦別姓など)の導入の是非に関し、4、5人を1チームとしてディベート(=試合形式の討論)を行います。並行してビブリオバトル(=好きな本の書評合戦)も行います。(以上を原案として履修者の問題関心も考慮しつつ決めたいと思います。)
 4年生は、上記と同時に、ある程度の制約の中で自分の研究課題を決め、一定量の文書にまとめます。その途中経過は数回のプレゼンテーションを通じ他の履修者に示し意見を交換します。

2.
授業の到達目標

 社会制度や社会規範に関し、既存の資料を収集・整理したうえで、自分自身の頭で考え抜き、それを的確に表現できるようになること。他者との会話のなかで、レポート等の文章表現において、PCを用いたプレゼンテーションのなかで、自分の考えを伝えることができるようになること。「社会」を自ら創りだす、という発想と意欲を身に付けること。

3.
成績評価の方法および基準

 受講の状況・態度・議論への貢献などで60%、報告や課題提出の内容で40%を目安に評価する予定。
 (4年生は研究課題の報告と提出も必須です。)

4.
教科書・参考書

 参考書 1ssue+design project著・筧裕介監修『地域を変えるデザイン』英治出版
 参考書 西部直樹著『はじめてのディベート』あさ出版
 参考書 安田節之著『プログラム評価―対人・コミュニティ援助の質を高めるために』ワードマップ

5.
準備学修の内容

 テキストとなる本は授業の進行に並行して熟読してゆかなくてはなりません。
 グループで何かを創りだす場合、授業時間外の準備や打ち合わせ等も適宜求められることになります。

6.
その他履修上の注意事項

 毎回の出席はもちろん大事です。リラックスして楽しく、しかし、要所要所で緊張感を持つことは忘れず、元気よく勉強しましょう。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 テキスト(参考書)についての説明、自己紹介など。
 4年生は今後の研究課題の概要を知る。
【第2回】
 テキストを読みプレゼンをする、同時に自分の考える「困りごと」について書き出す。
【第3回】
 テキストを読みプレゼンをする、同時に履修者の「困りごと」を共有する。
【第4回】
 テキストを読みプレゼンをする、同時に「困りごと」への共感をもとにグループをつくる。
【第5回】
 テキストを読みプレゼンをする、同時に「困りごと」への解決策を話し合い書き出す。
 (4年生は研究課題途中経過の報告。)
【第6回】
 テキストを読みプレゼンする、同時に「解決策」を絞り込む。
【第7回】
 「世の中の問題とその解決策」のプレゼンテーションに向け作業を開始する。
【第8回】
 報告内容の展開や方法について話し合い決める。
【第9回】
 報告資料を作成するために関連する資料を集める。
【第10回】
 パワーポイント等の構成を話し合い決める。
 (4年生は研究課題途中経過の報告。)
【第11回】
 パワーポイント等の報告資料の作成
【第12回】
 プレゼンテーションの練習
【第13回】
 プレゼンテーションと質疑応答
【第14回】
 残りのグループについて、プレゼンテーションと質疑応答
【第15回】
 相互評価を行い、15回分を振り返る
 (上記内容は一部変更の可能性があります。)