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授業の概要(ねらい) |
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社会の変動について、主に経済の変化と関連づけながら、わかりやすく説明する。 大学の主要な教育目的は学生が一人前の社会人になるために必要な能力を養成することである。その核心は思考能力の養成である。しかし、思考の材料の獲得なしに思考することは不可能である。 この授業では、現在、我々が生活している資本主義経済社会を主たる対象とし、その変動の歴史(=思考の材料)を提示し、経済活動の変化が社会をどのように変動させたか(「歴史の経済的解釈」シュンペーター)、その変動について多くの天才(社会学者や経済学者)がどのように考えたのか、その時代の社会思想・経済思想はどのような役割を果たしたのか等を追体験するように学び、受講生自身が現在の社会を思考できるようになることを目的とする。
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2. |
授業の到達目標 |
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現在の社会について、思考材料を入手でき、目的に合致するように分析や加工ができ、自分の考え・結論を他人が理解できるように提示できるようになること。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業に10回以上出席することが単位認定の条件である。この条件を満たした受講生に対し、試験の成績により評価する。受講生が少人数の場合はレポート等での評価に変更する場合もある。証明のある欠席、忌引き、出席停止、遅刻や早退等々の扱いについてはガイダンスで説明する。
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4. |
教科書・参考書 |
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特定のテキストはない。参考文献は授業の開始後必要に応じて示すが、高校で使用した「世界史」の教科書を所持しているなら当面それを利用すること。
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5. |
準備学修の内容 |
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授業計画は示されているので、参考書(高校の世界史の教科書も可)やウィキペディア等で次回の授業の概要をつかんでおくこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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ガイダンスで授業の内容や方法、成績評価方法、その他を説明する。 ガイダンスも出席1回とカウントされるので、ガイダンスから必ず出席すること。 授業計画は一部変更される可能性がある。その場合は「授業予定表」を印刷し配付する。 この「社会の変動」はⅠ・Ⅱでその全体が構成されるので、Ⅰの履修者は後期のⅡも継続履修することを望む。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 社会の概念と変動要因 | 【第3回】 | 資本主義社会での変動のあらまし | 【第4回】 | 重商主義と市民革命 | 【第5回】 | スミスの自由主義 | 【第6回】 | 産業革命 | 【第7回】 | リカードの自由貿易原理 | 【第8回】 | 経済恐慌と労働運動 | 【第9回】 | マルクスと社会主義 | 【第10回】 | 保護主義の台頭と固定資本の巨大化 | 【第11回】 | 植民地主義から帝国主義へ | 【第12回】 | 第1次世界大戦後とロシア革命 | 【第13回】 | ヴェルサイユ体制 | 【第14回】 | 世界大恐慌と全体主義国家の出現 | 【第15回】 | まとめと試験 |
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