Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:SEM-401
社会学演習 III 菅野 博史
必修  2単位
【社会】 18-1-1350-0168-011A

1. 授業の概要(ねらい)

 社会学とは何か?概念的に理解することはもちろん大事だが、それを実際に使ってみる、つまり「社会学を実践してみる」ことは、それ以上に大事な事柄である。この演習は、そうした問題意識のもと、さまざまな社会学的な問いに対して、自ら考え、調べ、解答を与えることを目指す。
 社会学演習Ⅰでは、自己とは何か、自分とは誰かという大きな問いに対して、自分なりの答えを導き出すための準備作業を行う。まず『〈ほんとうの自分〉のつくり方』を輪読し、自己というものが社会的に構成された、いわば社会学的な実体であるという視点について理解を深める。次にそれを踏まえて、『承認をめぐる病』の前半部分を読むことで、現代の若者たちが置かれた社会的状況のなかで、どのような自己のあり方が自分たちに可能であるのかについて考えていく。最後に、『9つの性格』を読み、自己とは何かという問いに対するエニアグラムによる解答をヒントにしながら、就活に向けた自己理解、自己分析を深めることを試みていきたい。なお授業の進め方としては、各章ごとにレポーターがその内容をまとめるレジュメを作り、皆の前でそれを発表したうえで、質疑応答や議論を行うという形式をとる。

2.
授業の到達目標

 社会学的な問いを自ら立て、それについて調べたうえで、自分なりの解答を与えることができる。
 社会の問題を発見し、社会を構想することができる。
 調査・研究の成果をもとに論理的な主張を展開できる。
 社会の成員としての自己を理解し、他者に対して寛容な態度をとることができる。

3.
成績評価の方法および基準

 授業への出席状況(3分の2以上の出席は最低条件)、プレゼンテーションの内容、授業中の発言、等々を総合的に勘案して、平常点をベースにして評価する。

4.
教科書・参考書

 榎本 博明『〈ほんとうの自分〉のつくり方』、講談社現代新書、2002年
 齊藤 環『承認をめぐる病』、ちくま文庫、2016年
 鈴木 秀子『9つの性格』、PHP文庫、2004年

5.
準備学修の内容

 取り上げられている文献の内容につねに目を通すとともに、わからない点や疑問点をチェックし、ゼミの場での質疑応答に備えること。また自分の発表用のレジュメを作成すること。

6.
その他履修上の注意事項

 あまり深刻にならずに楽しくやりたいと思います。演習科目は毎回の積み重ねが大事ですので、欠席をしないで授業に積極的に参加して下さい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 社会学演習Ⅰについての説明と自己紹介
【第2回】
 レジュメの作り方と発表の順番決め
【第3回】
 履修学生による発表とディスカッション
【第4回】
 履修学生による発表とディスカッション
【第5回】
 履修学生による発表とディスカッション
【第6回】
 履修学生による発表とディスカッション
【第7回】
 履修学生による発表とディスカッション
【第8回】
 履修学生による発表とディスカッション
【第9回】
 履修学生による発表とディスカッション
【第10回】
 履修学生による発表とディスカッション
【第11回】
 履修学生による発表とディスカッション
【第12回】
 履修学生による発表とディスカッション
【第13回】
 履修学生による発表とディスカッション
【第14回】
 履修学生による発表とディスカッション
【第15回】
 春期・授業のまとめ