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授業の概要(ねらい) |
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Twitterは共通のトピックの気軽なやり取りを通して、距離的に離れているのに対面的なやり取りのような感覚をもたらしてくれます。歴史的に見ると、これは画期的な経験です。この授業では、ソーシャルメディアや位置情報テクノロジー、新聞、テレビ、読書などさまざまな情報化の動きを歴史的に位置づけることで、その意義や役割を広い視点から考えていきます。 講義スケジュールは大きく3つのパートから構成されます。(1)ソーシャルメディアや新聞、テレビなどの歴史を学び、それを題材に社会学的に重要なトピックを掘り下げます。(2)情報化やメディア社会化に関する社会学理論のいくつかの重要な議論を学びます。(3)情報化と権力、監視、失業など、昨今話題となっている議論を学問的に深めます。
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2. |
授業の到達目標 |
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(1)情報化の歴史を社会学的な観点から掘り下げて説明することができる (2)情報社会に関する社会学理論をそれぞれ自分なりの言葉で説明できる (3)情報化と権力・監視・失業に関する議論について、何が問題となっているのか分かりやすく説明することができる
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成績評価の方法および基準 |
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・リアクションペーパー:20% ・小レポート:40% ・試験:40%
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教科書・参考書 |
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◆参考書 ・吉見俊哉『メディア文化論』(2012年、有斐閣、1,800円) ・濱野智史・佐々木博『日本的ソーシャルメディアの未来』(2011年、技術評論社) ・リチャード・セネット『公共性の喪失』(1991年、晶文社) ・永嶺重敏『〈読書国民〉の誕生』(2004年、日本エディタースクール出版部)
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準備学修の内容 |
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・授業内容の予習・復習のために参考文献を読んでおくこと。 ・授業で取り上げた事象を身の周りで探して、自分なりの言葉で説明してみる。
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その他履修上の注意事項 |
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・授業中に適宜、受講生の意見や考えを聞くことがあるので、積極的に発言するようにしてください。 ・リアクションペーパーの内容を授業中に参照するので、留意してください。 ・授業計画は、受講生の関心や社会情勢によって適宜変更します。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション | 【第2回】 | ソーシャルメディアと弱い紐帯 | 【第3回】 | ソーシャルメディアと時間性 | 【第4回】 | 位置情報テクノロジーとパブリックの変容 | 【第5回】 | 読書空間の歴史 | 【第6回】 | 新聞・テレビの普及と国民国家 | 【第7回】 | マスメディアと大衆社会 | 【第8回】 | 中間まとめ | 【第9回】 | 疑似イベントからシミュラークルへ | 【第10回】 | 大きな物語からデータベース型消費へ | 【第11回】 | 情報化と場所観の変容~モビリティ社会の到来 | 【第12回】 | 監視社会論~規律訓練型権力から環境管理型権力へ | 【第13回】 | 情報社会とアーキテクチャー~権力と自由 | 【第14回】 | AIの普及と失業~ベーシックインカムの議論の高まり | 【第15回】 | まとめ |
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