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授業の概要(ねらい) |
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現代社会においては、人、モノ、情報などが複雑に結びくことでネットワークを構成し、さまざまな現象を引き起こしています。例えば、ネット掲示板による炎上、伝染病の感染、H Pの相互リンク、企業間の取引実績などのように、データや情報が流れるネットワークの構造が我々の生活に大きな影響を与えています。 本授業では、コンピュータ上での社会シミュレーションの実現法、およびそのシミュレーション結果よりネットワーク上を流れるデータを分析する手法を修得します。合わせてこうした分析を行うためのコンピュータ利用の基礎についても学習します。
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2. |
授業の到達目標 |
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(1)現代社会の複雑な「つながり」をモデル化するための手法を理解し、そのモデル上での情報の流れをコンピュータにより分析できる (2) (1)の分析を支えるコンピュータネットワーク、ツール群、データの管理法、などを理解し、利用できる
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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毎回の課題( 4 0%) 、学期末テスト( 6 0%)を総合して評価します。(ただし学期末テスト受験には、授業への必要回数以上の出席が必須です。詳細は開講時に指示します)
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書『マンガでわかる複雑ネットワーク』 右田正夫、今野紀雄著 ソフトバンククリエイティブ その他の参考資料は、授業内で適宜紹介します。
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準備学修の内容 |
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課題は授業の翌々日正午までに提出してください。また、授業を欠席した場合も同様の締切とします。テキストや授業資料を参照し、期限までに提出してください。
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その他履修上の注意事項 |
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・社会シミュレーション実行にあたってはツールを利用しますが、自分で簡単なプログラムを書く必要があります。( 「プログラミング実習」を履修していること、もしくは相応の知識があること。P C環境準備に不安のある学生は必ず第1週に相談してください) ・授業は積み上げ式に進みます。やむを得ず欠席した場合には、授業資料やテキストを参照することで、必ず欠席回の授業内容を理解しておくようにしてください。 ・教室設備の都合上、定員を設けます。第1週に受講人数を確認するので、必ず出席してください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | ネットワーク分析概要 | 【第3回】 | コンピュータネットワークの基礎 | 【第4回】 | ネットワークの特徴量(1)次数と頂点間距離 | 【第5回】 | ネットワークの特徴量(2)クラスター係数 | 【第6回】 | 規則的なネットワーク | 【第7回】 | ランダム・グラフ | 【第8回】 | スモールワールド | 【第9回】 | スケールフリー・ネットワーク | 【第10回】 | さまざまなネットワーク | 【第11回】 | 社会シミュレーション(1)ミームの拡散 | 【第12回】 | 社会シミュレーション(2)ネットワークシミュレータ | 【第13回】 | 社会シミュレーション(3)ネットワークシミュレーションプログラム | 【第14回】 | 社会シミュレーション(4)ネットワークシミュレーション事例 | 【第15回】 | まとめ、学期末テスト |
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