Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:EXP-301
条件づけの理論と応用 望月 要
選択  2単位
【心理学科】 18-1-1360-0533-013A

1. 授業の概要(ねらい)

 『学習心理学I』に引続き,主に実験行動分析学の枠組から,我々ヒトを含む動物の行動変容の法則に関して,特に重要なテーマを取り上げ,その基本概念,古典的な実験の意義,重要な現象について講義する。

2.
授業の到達目標

 ヒトを含む動物の行動変容に関する重要なテーマついて,科学的な原理に基づいて記述し,その代表的実験例を説明できる。

3.
成績評価の方法および基準

 学期末試験の成績のみで成績を決める。試験には所定の持ち込み用紙だけの持ち込みを認め,持ち込み用紙の内容30点,事前予告問題20点を含め,100点満点で評価する。配布資料,参考書類の持ち込みは認めない。

4.
教科書・参考書

 テキストは使用しない。以下の書籍は理解を深める上で有益であろう。
  小野浩一(2016).『行動の基礎』培風館
  実森正子・中島定彦(2000).『学習の心理:行動のメカニズムを探る』サイエンス社
  レイノルズ G. S. 浅野俊夫(訳)(1978).『オペラント心理学入門』サイエンス社
  佐藤方哉(1976).『行動理論への招待』大修館書店
  小川隆(監修)(1989).『行動心理ハンドブック』培風館

5.
準備学修の内容

 講義を聞く前に,毎回のテーマについて予習し,基本的な概念と専門用語は一通り知っておくこと。授業後は,毎回ノートを整理し,参考書等を参照しつつ講義内容を十分に理解すること。

6.
その他履修上の注意事項

 春学期の『学習心理学I』と継続して履修することが望ましい。講義を充分に理解するには予習ないし復習は不可欠である。尚,授業中の私語には厳しいペナルティを課す。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業方針の説明,関連書籍・文献の紹介
【第2回】
 オペラント随伴性と強化スケジュール
【第3回】
 複雑な強化スケジュール
【第4回】
 選択行動と定量的行動分析(1)
【第5回】
 選択行動と定量的行動分析(2)
【第6回】
 回避と罰の随伴性
【第7回】
 “衝動性”とセルフ・コミットメント
【第8回】
 複雑な刺激性制御
【第9回】
 刺激性制御と概念行動
【第10回】
 条件性弁別と高次オペラントクラス
【第11回】
 等価関係
【第12回】
 機能と随伴性による言語行動の分類
【第13回】
 言語行動としての意識:私的出来事のタクト
【第14回】
 言行一致:非言語行動と言語行動の相互関係
【第15回】
 まとめ