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授業の概要(ねらい) |
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生物心理学は、ヒトやヒト以外の動物を対象に、行動やその背景にある認知・思考・感情の仕組みや働きについて、脳や神経伝達物質などの神経機構も含めて解明しようとする心理学の一分野になります。生物心理学は、比較心理学や比較認知神経科学および進化心理学などを含む、いくつかの他の分野と関連しています。 生物心理学Ⅰでは、ヒト以外の動物を研究対象とする意義、社会の形成、配偶行動、学習と記憶を中心に概説します。これらの内容について、可能な限り、脳や神経系の仕組みや働きと結びつけて説明をします。
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授業の到達目標 |
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ヒト以外の動物に関する心理学研究を通じて、脳・神経系の機能も含めて心理学の基礎的知識を身につける。またヒトの心の進化について説明できる。
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成績評価の方法および基準 |
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期末試験で評価します。
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教科書・参考書 |
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テキスト:使用しない。 参 考 書:John P.J. Pinel 『ピネル バイオサイコロジー―脳 心と行動の神経科学』西村書店 渡辺茂『文春新書 ヒト型脳とハト型脳』文藝春秋 渡辺茂『ハトがわかればヒトがみえる―比較認知科学への招待―』共立出版 藤田和生『比較認知科学への招待―「こころ」の進化学』ナカニシヤ出版 川合伸幸『心の輪郭 比較認知科学から見た知性の進化』北大路書房 日本動物心理学会 監修『動物たちは何を考えている?−動物心理学の挑戦−』技術評論社
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準備学修の内容 |
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特に予備知識を必要としませんが、講義内容は段階的に積み重ねて進む場合があります。毎回の授業内容をきちんと理解しておくことが必要です。講義の前に前回までの講義内容を復習しておくことが大切になります。用語の説明など、基本的な事項については覚えることも必要になります。
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その他履修上の注意事項 |
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広い視野で学ぼうという姿勢を持って、積極的に講義に参加することを期待します。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクションとして授業内容について説明する。 | 【第2回】 | 心理学の歴史を振り返って、動物を対象とした研究がどのように行なわれてきたのか、歴史や背景について学ぶ。また「ティンバーゲンの4つのナゼ」を説明し、行動の生起要因に関する研究アプローチについて学ぶ。 | 【第3回】 | 動物が群れを形成する理由について学ぶ。 | 【第4回】 | 最適な群れのサイズや、それらの妥当性について学ぶ。 | 【第5回】 | 脳の基本的な構造や神経細胞の働きについて学ぶ。 | 【第6回】 | 本能もしくは学習に基づく行動について説明し、特に遺伝的要因に基づくと考えられている行動について学ぶ。 | 【第7回】 | 模倣や行動の伝搬について学ぶ。 | 【第8回】 | 経験によって獲得する行動について、刻印づけやその神経機構について学ぶ。 | 【第9回】 | 動物の配偶システムの種類について学ぶ。また、「ティンバーゲンの4つのナゼ」から、なぜ多くの動物でオスとメスの有性生殖が認められるか考えてみる。 | 【第10回】 | 配偶システムの違いについて子育ての観点から学ぶ。 | 【第11回】 | 性内淘汰と性間淘汰、性淘汰と支える理論について学ぶ。 | 【第12回】 | 記憶保持について学ぶ。 | 【第13回】 | 忘却(覚えたことを忘れること)や、脳と記憶の関係について学ぶ。 | 【第14回】 | 概念形成について学ぶ。 | 【第15回】 | まとめを行う。 |
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