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授業の概要(ねらい) |
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やさしく書かれた一般向けの心理学の解説書を読みながら、英語で書かれた文章を大づかみに理解するスキルを養います。この授業の目的は「日本語に訳す」ことではありません。たとえば “factor analysis” を「因子分析」と訳すのは、辞書に引き方を知っていれば中学生にもできるでしょう。しかし、因子分析とは何かを知っていなければ、“factor analysis” を日本語に「訳した」ことには何の意味もありません。英語のままでも構いません。翻訳ではなく、内容の理解が大事なのです。この授業では ”Paul Kleitman, Psych101: Psychology Facts, Basics, Statistics, Tests, and More, F+W Media, 2012” からいくつかの章を選び、毎回1章ずつ、2名のレポーターに内容を紹介してもらい、討論します。ただし、履修登録者の数によってはこのルールを変更する場合もあります。
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授業の到達目標 |
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(1)英語に慣れること。「横文字」のアレルギーをなくし、英文の文献でも抵抗なく読む気構えを養うこと。 (2)心理学の基礎的な用語を英語で何と言うかを理解すること。 (3)自分の言いたいことを簡潔なレジュメにまとめる力を養うこと。
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成績評価の方法および基準 |
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・毎回のレジュメと発表および全体討論への貢献度によって評価します。 ・試験は実施しません。出席点50点、発表および討論50点として成績を算定します。
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教科書・参考書 |
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・参考書:Paul Keinman, 『Psych101: Psychology Facts, Basics, Statistics, Tests, and More』. F+W Media, Avon, 2012. 教科書には指定しませんが、Amazonで1,781円(2017年12月現在)と安価ですから、全員持っておくことを勧めます。 ・参考書:廣中直行『心理学へのスタディガイド』世界思想社, 2007.(英語の読み方についてマニュアル的なことが若干書いてあります)
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準備学修の内容 |
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・レポーターになった人は割り当てられた箇所を読み、わかりやすく要約して人数分の資料を作り、授業時に配布してください。 ・できるかぎり英語の文献に触れてください。推奨文献は授業時間内に紹介します。
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その他履修上の注意事項 |
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・テキストの内容は基礎心理学から臨床心理学まで多岐にわたっています。ご自分の得意な内容もそうでない内容もあると思いますが、レポートのローテーションを決めるときにはその点は考慮しません。くじ引きによります。そのねらいは、この程度のことは基礎が専門であれ臨床が専門であれ必ず知っておかなければならないと思うからです。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション(講義形式) 英語はどのように読めば「ほぼほぼ」わかるのか、そのコツを解説します。 | 【第2回】 | ローテーション決め 抽選で担当箇所を決めます。履修登録者の人数によって決め方が変わりますので、登録した人は必ず出席してください。 | 【第3回】 | レジュメの作り方(講義形式) ローテーション第一回の発表者には時間的な余裕が必要なので、ここで一回、どのような発表資料を望んでいるかを私の方から例示します。 | 【第4回】 | Ivan Pavlov(以下の回は輪読形式です) 2名のレポーターに内容を紹介してもらい、討論します。出席者になじみのない概念や用語がある場合は適宜私が補足します。 | 【第5回】 | B. F. Skinner スタイルは第4回と同じなので以下省略します。 | 【第6回】 | Sigmund Freud | 【第7回】 | Jean Piaget | 【第8回】 | Visual Perception | 【第9回】 | Gestalt Psychology | 【第10回】 | Cognitive Psychology | 【第11回】 | Emotion | 【第12回】 | Personality | 【第13回】 | Cognitive Behavioral Therapy | 【第14回】 | Anxiety Disorders | 【第15回】 | Mood Disorders |
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