1. |
授業の概要(ねらい) |
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基本的に日本とヨーロッパにおける『異形の生き物』を研究することによって、それぞれの文化における、人間の『想像力』imaginarity,「創造力」creativityの価値を認識し、それによって「文化の面白さ」を自分の言葉で語れるようになること。さらには、「異形」を考えることによって、「正形」=人間存在の本質とは何か、という、日常では考えない種類のことをモデル思考を試みてほしい。前期はファンタジー系統、後期はSF系統、ということで進めていきます。 授業の前半においては、教員側から、さまざまな文化における「異形の生き物」を例示し、解説する。後半においては、各人で見つけてきた「異形」についてプレゼンを実施し、それについて討論、さらにレポートを作成する。
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2. |
授業の到達目標 |
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授業のテーマに関して、教員の講義内容を把握する。 「抽象的思考」ができるようになる。 それに基づいて、自身のプレゼンテーションを実行する。 形式、内容、伴ったレポートを作成する。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業に出席する、だけではなく、講義内容の理解。(毎週、理解できているかどうか、何らかの事柄を書いてもらいます) 一人15--20分程度のプレゼンテーションの実施。どれだけの資料を準備したかも、採点対象になります。 形式、内容を伴ったレポートの作成
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4. |
教科書・参考書 |
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前半は、基本的に、こちらでハンドアウトを配布、映像をお見せします。プレゼンに関しては、各人で準備してください。
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5. |
準備学修の内容 |
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すでに受けた授業の内容を把握すること。 授業テーマについて、常に自分の頭で考えておくこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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セミナー系統の授業とは、来るべき就職活動に備えて、自分が「優秀な学生である」「できるやつだ」と、アピールするための訓練の場です。そういうところで、逆に、自分が「無責任な人間」「人の言ったことを繰り返すしかできない無能な人間」であることを暴露することがないように、心がけてください。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 授業の概要説明、ギリシア神話における「異形」--ディズニー映画「ファンタジア」 | 【第2回】 | キリスト教における「異形」の排除ーー「神が創ったもの」 | 【第3回】 | ドラゴンクエストーーギリシア神話における「探索物語」の原型:「イアーソーンとアルゴノーツ | 【第4回】 | その② | 【第5回】 | 人間そっくりの人形--バレエ「コッペリア」1 | 【第6回】 | 人オペラ「ホフマン物語」--もうひとつの「コッペリア」 | 【第7回】 | 人と交われない「妖精」--バレエ「シルフィード」1.プレゼン主題の割り振り。 | 【第8回】 | プレゼンのひとつの主題として、「あなたの大事な人が、もしーーだったら?」というテーマを考えてもらいます。これ以降は、各人に選んだテーマでプレゼンをしてもらいますが、以下に記するのは、こちらで選んだ「例」です。 | 【第9回】 | 「もし、いきなり奇怪な異形に変身したら?」exカフカ「変身」 | 【第10回】 | 「もし、バンパイアだったら?」exドラキュラ、その他の吸血着 | 【第11回】 | 「もし、危険な存在だったら?」exシザーハンズ | 【第12回】 | 「違う生き物だったら?」ex「鶴の恩返し」 | 【第13回】 | 「もし、人魚姫・半魚人」だったら?」 | 【第14回】 | 「もし、死霊・生霊だったら?」バレエ「ジゼル」・源氏物語 | 【第15回】 | 「もし、狐、狸、猫、だったら?」日本民話、歌舞伎「葛の葉」その他 |
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