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授業の概要(ねらい) |
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留学するというのは、普段とは全く違う環境に自分を置くことで、違う言語のみならず、違う環境、違う文化にも慣れる必要が出てくる。留学生活が失敗に終わらないためには、事前にその相手国・地域の言語を学ぶのは当然重要であるが、自分が置かれることになる環境に関する知識を前もって知っておくことも非常に役に立つと言っても過言ではない。 そのようなヨーロッパへの留学を前提に、この授業ではヨーロッパの近現代史をただ単に通史的に勉強するのではなく、「〇〇人とは誰か?」という問いについて考えながら、近現代ヨーロッパにおけるアイデンティティの問題を探っていく。また、そのテーマと関連して、受講生が興味をもつ地域について調べて発表してもらい、それに対してクラス全員で議論する場も設けたい。
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2. |
授業の到達目標 |
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①ヨーロッパについて基本的知識を獲得し、それらを説明できる。 ②国民国家の概念を概ね理解できる。 ③世の中の動きを歴史的に考えるための視点を獲得する。 ④ヨーロッパへの留学に備える。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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・発表・リフレクションシート:約40%。 ・期末試験(人数によってはレポート):約40%。 ・出席点:約20%。 尚、出席点に関しては、減点方式をとり、五回の欠席で不合格となります。また特に理由のない遅刻については、欠席扱いとし、遅延証明は二回まで認めます。
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4. |
教科書・参考書 |
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プリント配布。 参考書等を適宜授業内に紹介。
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準備学修の内容 |
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高校の世界史の教科書における19世紀~20世紀の部分にひととおり目を通しておくことが望ましい。
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その他履修上の注意事項 |
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授業内容は、履修者数などに応じて、順番やテーマが一部変更になる可能性もある。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 授業の狙い、シラバスの確認と共用 ヨーロッパとは何か?ヨーロッパとはどこか? | 【第2回】 | カタルーニャとBREXIT-EUという歴史的産物 | 【第3回】 | 国語という歴史的産物 | 【第4回】 | 「我々の祖先はガリア人」-共通の祖先という歴史的産物 | 【第5回】 | 伝統文化という歴史的産物 | 【第6回】 | 国民国家の形成①イタリアの統一 | 【第7回】 | 国民国家の形成②パダニアとは? | 【第8回】 | 発表① | 【第9回】 | 国民国家の形成③ドイツの統一 | 【第10回】 | 国民国家の形成④アルザス・ロレーヌの運命 | 【第11回】 | 発表② | 【第12回】 | 国民国家の頂点-第一次世界大戦 | 【第13回】 | スペイン共和国とフランス人民戦線 | 【第14回】 | 発表③ | 【第15回】 | まとめと試験 |
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