Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:MAN-112
エアラインマネジメント論 松山 豊浩
選択  2単位
【現代ビジ】 18-1-1501-4731-001A

1. 授業の概要(ねらい)

 エアラインは、ヒト、モノ、カネ、情報の流れを活発化し、グローバル化を促進する重要なインフラであり、変化や競争が激しく、そのビジネスモデルもサービスも日々進化しています。授業ではエアライン・ビジネスへの理解を深めるため、その特徴や最新の動向、またエアラインの幅広い仕事について詳しく学びます。さらに、エアラインを活用した受講者全員の参画による旅行プランの企画と機内食の企画をテーマとした演習にも取り組みます。
 授業内容は、大きく分けて3つのパートから構成されています。
 第1パートでは、エアラインの歴史や特徴、ハブ&スポーク、マイレージプログラム、LCC(格安航空会社)など、世界の人々の交流や生活を大きく変えたビジネスモデルを学びながら、航空の将来性や可能性を考えます。
 第2パートでは、エアラインの幅広い仕事について学び、仕事を担っている人の姿や仕事のやりがいを理解します。このパートの授業をとおして、航空業界やサービス産業において、また社会人として仕事をする上での重要なポイントを知り、身につけることができます。
 第3パートでは、エアラインを身近に感じてイメージを明確にするために、授業で学修したエアラインに関する知識を活用した演習を行います。演習Ⅰでは、自分が飲食したい、または提供したい機内食を自由に企画し、グループでディスカッションします。演習Ⅱでは、自分が行ってみたい(体験したい)海外旅行をテーマに、利用するエアライン/経路/ホテル/見どころ等を考え、旅行プランとして旅程を組み上げて、グループでディスカッションします。いずれの演習とも、ディスカッションを経てグループ代表に選ばれた企画については、企画者がプレゼンテーションを実施します。
 本講座と連携して、職業選択において航空業界を志望する学生を対象とした様々なキャリアサポートも行いますので、ぜひ活用してください。

2.
授業の到達目標

 ・エアライン・ビジネスの特徴、最新の動向等の重要な知識について幅広く考察し、理解する。
 ・エアラインの様々な専門職の仕事を知ることによって、その役割とともにエアラインで働く厳しさ、楽しさ、やりがいについて正確に理解する。
 ・機内食や海外旅行プランを自身で考案する演習をとおして、エアライン・ビジネスとサービスへの理解を深めると同時に、ディスカッションやプレゼンテーションのスキルを高める。
 ・本講座で学修して身につけた成果を、将来の職業として、エアラインをはじめサービス産業や様々な分野の仕事において展開、応用できる。

3.
成績評価の方法および基準

 ・日常点 30%(参加意識・小レポート内容により加点、欠席・受講態度により減点)
 ・演習 20%(参画状況・課題提出内容 等を評価、代表者は加点)
 ・試験 50%

4.
教科書・参考書

 ・テキスト:授業にて適宜プリントを配布する
 ・教科書:使用しない
 ・参考図書:『エアライン・オペレーション入門(改訂版)』(株)ANA総合研究所編集 ぎょうせい発行
       『航空産業入門』(株)ANA総合研究所編集 東洋経済新報社発行

5.
準備学修の内容

 まず、エアラインに関心を持ち、新聞/インターネット/テレビ等のメディアをとおしてエアライン・ビジネスやサービスにかかわる様々な情報を自ら積極的に収集し、授業への参加意識を高めることが求められます。
 また、職業としてエアラインやサービス産業で働くためにはどのような意識や知識を持ち、高めるべきなのかなど、就業意識や将来の社会での活躍をイメージすることも重要です。
 「演習Ⅰ:自分で創る機内食」「演習Ⅱ:自分で創る海外旅行」は受講者全員の課題提出が求められます(これまで受講した学生は非常に前向きに取り組んでいます)。自身で調べ、考え、企画を練り上げ、イラストや画像で表現するというプロセスでは、受講者自身の自由な発想が期待されます。一人ひとりの興味や個性を発揮できる、楽しくかつやりがいのある演習です。
 キャリアサポートにおいても、客室乗務員(CA)経験者が随時面談して様々なアドバイスを行っていますので、本講座の受講と連動して、エアラインの各職種やサービス産業への就業準備等についても積極的に相談してください。

6.
その他履修上の注意事項

 受講する学生の皆さんには以下の点を要望します。
 「授業に出席し、積極的に参画する」「講師や周囲の受講者に迷惑をかけない」「自身で独自の工夫をしながら学ぶ」「演習課題には努力を怠らずしっかりと取り組む」「時間・コスト(学費)を無駄にせず、学修成果を自ら創造する」「受講者相互で助け合い、思いやる」

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス 授業概要・授業計画・授業のゴール・評価方法・受講ルール・キャリアサポートに関する説明 など
【第2回】
 エアラインの歴史と発展
【第3回】
 エアラインの特徴
【第4回】
 エアラインの最新動向① ネットワーク
【第5回】
 エアラインの最新動向② アライアンス、マイレージプログラム
【第6回】
 エアラインの最新動向③ LCC/演習Ⅱ 自分で創る海外旅行① ガイダンス
【第7回】
 エアラインの仕事① 客室乗務員(CA)
【第8回】
 エアラインの仕事② 機内サービス/演習Ⅰ 自分で創る機内食① ガイダンス
【第9回】
 エアラインの仕事③ 旅客サービス
【第10回】
 演習Ⅰ 自分で創る機内食② グループディスカッション および プレゼンテーション
【第11回】
 エアラインの仕事④ パイロット、運航管理、整備、予約・販売
【第12回】
 エアラインの仕事⑤ 現役グランドハンドリング・スタッフによる講話(予定)
【第13回】
 演習Ⅱ 自分で創る海外旅行② グループディスカッション
【第14回】
 演習Ⅱ 自分で創る海外旅行③ プレゼンテーション
【第15回】
 まとめ/テスト