Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:ESS-315
保健体育科教育法 III 永島 昇太郎
教職  2単位
【教職】 18-1-3074-3309-014A

1. 授業の概要(ねらい)

 中学・高校の保健体育科教員に必要な実践的な知識や求められる資質・能力について理解を深め、基礎的な実践力の身につける。特に、①体育科教育(体育実技)の変遷や学習指導要領の解釈、②(体育指導に深く関わる)「総則の体育・健康」、「特別活動の健康・体育的行事」や運動部活動について理解する。また、体育実技における指導のあり方や指導計画等について、基礎的な理論と実践力を身に付ける。

2.
授業の到達目標

 (1)中学・高校の体育実技(中学体育分野の運動領域、高校科目体育の運動領域)の教科としての変遷や目標・内容の構成と系統性を理解し、記述できる。
 (2)特別活動の「健康・体育的行事」、総則の「体育・健康に関する事項」、運動部活動の意義や運営・指導のあり方について、体育科教育と関連させて説明できる。
 (3)体育実技における、指導のあり方や指導と評価の一体化について理解し、単元計画・単位時間計画(学習指導案)作成の理論とその実際を通して、実践的な指導計画を立案・評価・改善できる。

3.
成績評価の方法および基準

 ①授業内課題(25%) ②授業外課題(25%) ③小テスト(25%) ④試験(25%)で評価する。

4.
教科書・参考書

 テキスト:
  ①『専門教養Build Upシリーズ④ 中高保健体育の完全攻略』(時事通信出版局)
  ②『中学校学習指導要領解説保健体育編』(文部科学省)
  ③『高等学校学習指導要領解説保健体育編・体育編』(文部科学省)
 参考書:
  ①『最新高等学校保健体育』(大修館書店)
  ②『中学校保健体育』(学習研究社)
  ③『アクティブスポーツ 2017』(大修館書店)
  ④『中学校体育実技』(学習研究社)
  ⑤『保健体育科教育法』(アイオーエム)

5.
準備学修の内容

 ・事前にWeb File Serverで、講義資料を配布するので、毎時間の学習の確認をし準備をする。
 ・毎時間後の課題をWeb File Serverで配布するので、次回までの振り返りをする。
 ・文部科学省や都道府県教育委員会、体育・スポーツ情報に関心を持ち、積極的に入手する。

6.
その他履修上の注意事項

 ・学生としての基本的な受講態度を身に付けて臨むこと。
 ・良き教育者となることを目指し、積極的に学習すること。
 ・秋期同一時間帯開講「保健体育科教育法Ⅳ」を継続して受講することが望ましい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション((レディネス調査、シラバスの説明、評価方法、受講上の留意点等)
 体育科教育(目標・内容等)の変遷と位置づけ(意義と重要性)
【第2回】
 (現行)学習指導要領にみる体育科教育(体育実技)の目標と内容(目標・内容の系統性・校種間の接続、4・4・4カリキュラム、運動の選択制等)
【第3回】
 学習指導要領改訂(改定)の要点とこれからの体育実技の授業(保健との関連性を含む)
【第4回】
 学校体育活動(体育実技、体育的行事、運動部活動)の意義と安全管理・指導
【第5回】
 体育実技の指導計画の工夫(学習形態・過程の工夫、学習資料・ノートの活用、評価の目的と観点別評価))
【第6回】
 中学・高校の「体育実技」の目標と内容の理解(体つくり運動、器械運動)
【第7回】
 中学・高校の「体育実技」の目標と内容の理解(陸上競技、水泳)
【第8回】
 中学・高校の「体育実技」の目標と内容の理解(球技)
【第9回】
 中学・高校の「体育実技」の目標と内容の理解(武道、ダンス)
【第10回】
 「体育実技」の年間指導計画及び単元計画の内容と作成の考え方(総則、健康・体育的行事等との関連性)
【第11回】
 「体育実技」の単位時間計画の内容と作成の実際①(体つくり運動)
【第12回】
 「体育実技」の単位時間計画の内容と作成の実際②(陸上競技、水泳)
【第13回】
 「体育実技」の単位時間計画の内容と作成の実際③(球技)
【第14回】
 「体育実技」の単位時間計画の内容と作成の実際④(武道、ダンス)
【第15回】
 まとめ(保健体育教師に求められる資質・能力)と試験