1. |
授業の概要(ねらい) |
|
相続法を中心に、金融取引において重要度の高い判例・論点や最近注目されているものを取り上げて勉強します。同時に、する民商法の他の関連領域も適宜取り上げ、ある程度民商法全体の理解に資するようにします。 就職後不可欠となる、人前でのプレゼン・討議能力についても、ゼミを通じての習得を目指します。 (1)開講時に、グループ別の構成を発表するとともに、取り上げるテーマ(論点)とスケジュールを提示します。 (2)毎回、上記スケジュールに沿って論点毎に、担当ゼミ生から、上記テキストのうちの該当箇所等についての報告・発表を受けます。 -まず、内田民法の該当箇所を纏めて報告。次に、他の参考文献と比較。 (3)そのうえで、当該論点の中核をなす判例等を取り上げ、ゼミ生作成のレジュメに沿って報告・発表を受けます(論点は、学説の比較、判例の変遷など)。 (4)その後、ゼミ生全員で、その金融実務に与えるインプリケーション等について、ディスカッションを行います。 (5)全体の進捗状況をみながら、適宜break timeを設けます。 (6)全体の枠組みの中で、相続法改正案も扱おうと思っています。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
①法学検定スタンダード<中級>コース以上の法律知識 ②就職後に必要とされる一般教養
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
報告、議論への参加、問題意識等を総合評価します。積極的な貢献を期待します。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
テキスト:千葉恵美子ほか『Law Practice 民法Ⅲ【親族・相続編】』商事法務(2015) 参考文献:内田 貴『民法I~IV』東京大学出版会 二宮周平『家族法(第4版)』新世社(2013) 法制審議会『相続法改正 中間試案』(平成28年6月21日発表)他
|
5. |
準備学修の内容 |
|
講義内容のうち理解が難しい点についてはそのままにせず、必ずその日のうちにノート整理を行って、復習して下さい。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
①参加学生は、毎回のスケジュールに沿って、該当箇所を予習しておくことが求められます。 ②特に担当に当たっている学生は、グループ毎に各自が担当部分をキチンと勉強し、報告等の責任を果たすことが必須です。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | ガイダンス 教員説明 | 【第2回】 | 教員説明 | 【第3回】 | LPⅢ設問26 共同相続人に対する相続回復請求権 | 【第4回】 | LPⅢ設問30 代襲相続・代襲遺贈・「相続させる遺言」と代襲 | 【第5回】 | LPⅢ設問32 相続人の不存在と特別縁故者 | 【第6回】 | LPⅢ設問33 熟慮期間の経過と法定単純承認 | 【第7回】 | LPⅢ設問34 相続と登記ー相続分指定の場合 | 【第8回】 | LPⅢ設問35 金銭債権の相続 | 【第9回】 | LPⅢ設問37 共同相続と遺産建物の使用関係 | 【第10回】 | LPⅢ設問40 遺産分割協議と解除 | 【第11回】 | LPⅢ設問41 遺言の解釈ー後継ぎ遺贈 | 【第12回】 | LPⅢ設問43「相続させる」旨の遺言 | 【第13回】 | LPⅢ設問44 遺言執行者の地位と権限 | 【第14回】 | LPⅢ設問45 遺留分における基礎財産の算定 | 【第15回】 | LPⅢ設問47 遺留分減殺請求と価額弁償 まとめ |
|