1. |
授業の概要(ねらい) |
|
経済学は大きく分けて、「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」の2つの分野があります。「ミクロ経済学」が財やサービスの需要者である個人や家計(消費者)や、その供給者である企業(生産者)といった経済主体がどのように行動するのか、またその結果として市場がどのように形成され機能するのかを主な研究対象とするのに対し、「マクロ経済学」は、そうした個人や企業の合理的行動の結果として形成される1国全体の経済がどのように動いていくのか、またより良い経済状態を実現するにはどうすればいいのかといった問題を取り扱います。 本講義では、GDP、物価、財政政策・金融政策、国際収支・貿易問題、失業問題、景気循環・景気対策など、「マクロ経済学」の基礎を学びながら、アベノミクスやトランプ政権の経済政策といった今日的な経済問題をどう理解すればよいのか考える指針を提供したいと思います。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
マクロ経済学は、ミクロ経済学とともに経済学部の学生が学ぶべき基本中の基本の講義科目の一つです。 本講義を通じて、日々生じる様々な経済現象を理解するために必要な基礎的知識を深めることを目指します。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
期末に行うペーパーテストの結果を成績評価の基礎点とし、これに普段の授業への取り組み姿勢(出席状況、義務的課題の実施状況など)を加味して総合評価を行います。 なお、テキストに掲載されている様々な練習問題などに自主的に取り組みレポートを提出した学生には、その努力の程度に応じてボーナス点を加算します。 ただし、以下のような行為は大幅減点となりますので注意してください。 ①授業中の私語など他の学生への「迷惑行為」 ②授業中およびテスト時における「不正行為」 ・授業に際してカードリーダーに出席登録をしながら授業を抜け出す「出席偽装行為」 ・試験でのカンニングや持ち込み禁止物の持ち込みなど、あらゆる「不正行為」 ・レポートにおけるネット情報のコピー&ペーストなど、論文作成の基本ルールに反する「違反行為」
|
4. |
教科書・参考書 |
|
【テキスト】『マンキュー経済学Ⅱ マクロ編(第3版)』 東洋経済 【参考図書・文献】その他の参考図書や文献は、講義の中でその都度紹介します。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
授業は基本的にテキストに沿って進めます。 講義の都度パワーポイントのレジュメ資料も配布しますが、必ず各自テキストも読んで理解を深めて下さい。 なお、テキストには様々な練習問題が出ていますので、それらも自主的に取り組むようにしてください。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
単に授業を聞くという受け身の姿勢ではなく、講義を通して自分の関心や疑問を掘り起こし、原典や関連文献または統計データに直接あたって調べたり確認してみるといった積極的な姿勢で取り組まれることを期待します。 なお、授業中の私語など他の学生に迷惑をかけていると判断される場合は、即刻退室を求めるとともに、成績評価に際し大幅減点とします。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 経済学の10大原理 | 【第3回】 | 経済学の方法論 | 【第4回】 | 相互依存と交易からの利益① | 【第5回】 | 相互依存と交易からの利益② | 【第6回】 | 市場における需要と供給の作用① | 【第7回】 | 市場における需要と供給の作用② | 【第8回】 | マクロ経済学のデータ① | 【第9回】 | マクロ経済学のデータ② | 【第10回】 | 生産と成長① | 【第11回】 | 生産と成長② | 【第12回】 | 貯蓄・投資と金融システム
| 【第13回】 | ファイナンスの基本的な分析手法 | 【第14回】 | 失業
| 【第15回】 | まとめ |
|