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授業の概要(ねらい) |
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たとえば、外国に留学したときに部屋を借りたが、窓が壊れた、雨漏りがしたという場合、家主にどう言えばいいでしょうか。日本の民法606条を根拠に修繕を依頼しますか。 また反対に、外国人が日本で部屋を借りて同じことが起きた時、どうするのでしょうか。 これは契約の問題です。ビジネスの世界ではもっと大規模な契約があります。 このように国際的な民事法律関係をどの国の法律で解決すべきか、ということの基準が「国際私法」と呼ばれる法分野です。 また皆さんは「TPP」「環太平洋パートナーシップ協定」ということばを聞かれたことがあると思います。このような協定は、国際私法のなかに入るのでしょうか。 この授業とその後の国際私法2では、国際的な契約や国際結婚・離婚などの家族を広く、身近な例を挙げて、説明する予定です。ところで、つい15年前の2003年に日本を訪問する外国人数は年間5百万人でした。これが 2016年に2千4百万人と5倍近くに増えています。人の動きだけでなく、物の動きも活発で、同じ期間に、日本の輸出入総額は約100兆円から 4割近く増加しています。 この授業でこうした時代の変遷を把握してください。
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授業の到達目標 |
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国際私法1ではとくに国際的な商取引・金融取引について、準拠法の判断基準、また紛争が生じた場合の裁判管轄の判断基準について、基本的な知識を得ることを目標とする。
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成績評価の方法および基準 |
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授業後の期末試験100%で評価します。 なお、全体の授業の1/3欠席の場合にはいかなる理由があっても単位を認めません。
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教科書・参考書 |
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教科書:松岡博編『国際関係私法入門(第3版)』(2012年)有斐閣
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準備学修の内容 |
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初回を除き、授業で教科書の次回授業の該当箇所を言いますので、読んでおいてください。
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その他履修上の注意事項 |
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国際私法1でビジネスを中心に取り上げ、国際私法2では家族関係について取り上げますので、連続して受講されることを勧めます。また各回の授業内容は、事情によって変わり得ることを承知おきください。 六法と教科書は必携です。 また、出席日数が不足したことへの配慮は一切しません。 試験日以外での試験の実施、期限後のレポートの提出も一切認めません。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 国際私法の形成 | 【第2回】 | 国際私法は国際法か | 【第3回】 | 人と会社の行為能力 | 【第4回】 | 契約と当事者自治 | 【第5回】 | 消費者の契約と労働契約 | 【第6回】 | 担保物権 | 【第7回】 | 盗難車の行方 | 【第8回】 | 外国で起きた事故 | 【第9回】 | 知的財産権と国際私法 | 【第10回】 | 国際的な民事紛争の解決 その1 | 【第11回】 | 国際的な民事紛争の解決 その2 | 【第12回】 | 国際的な民事紛争と仲裁 | 【第13回】 | 航空機の事故の場合 | 【第14回】 | 海上運送の場合 | 【第15回】 | まとめと試験 |
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