Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:ENG-104
初級者のためのTOEIC対策講座 II トンプソン 美恵子
選択  2単位
【自己啓発】 18-1-1501-5180-001

1. 授業の概要(ねらい)

 授業開始時のレベルはTOEICスコア400点前後と想定し、500点に到達することを目指した内容で授業を行います。
 この授業では、ビジネス場面の英語コミュニケーションを学びながら、TOEICⓇListening & Reading Test(以下TOEIC)の形式とそこで扱われる英語に慣れていきます。TOEICの問題を解くには英語の基礎力が前提となりますし、ビジネスに関連する語彙や表現を知る必要があります。ビジネス場面になじみがない場合、英語だけでなく、そこで扱われている内容や文脈自体の理解が難しく、点数が伸びないことも多々あります。そこで授業では、TOEICで求められるビジネス英語を集中的に学びます。
 TOEICは努力が正当に報われる、つまり学習時間が得点の伸びに直結する試験です。例えば、400点→500点へと点数を伸ばしたい場合、200時間以上の学習が必要と言われています。毎日1.5時間TOEICの勉強をすると、4か月後に180時間となります。これに授業15回分を足すと、ようやく200時間に到達します。問題演習の‘量’を確保することが必須となりますので、授業外に十分時間が確保できる学生の受講を歓迎します。
 ただ時間をかければいいという訳ではありません。学習時間の‘質’が重要です。質の高い学習が主体的にできるようになるために、この授業では、まずTOEICという試験について理解を深めます。そして、ビジネス場面を意識しながら、英語の基礎力を高めます。さらに、TOEICスコア向上のために、自分なりの学習方法や方略を身につけていきます。
 初級者レベルでは、基礎語彙力・文法力とリスニング力の向上、そして発音の改善に力を入れます。リスニングセクションで使われる構文は複雑でない場合が多く、語彙力が上がり、正しく英語の音が識別できれば、飛躍的に聞き取れるようになるからです。
 なお、テキストはTOEIC Bridgeという別のテストを扱ったものですが、TOEICと同様の形式で、ビジネス英語の基礎固めに最適です。TOEICの600点取得に必要な英語に特化して学習できます。

2.
授業の到達目標

① TOEICの構成や傾向を把握し、TOEIC受験に備えようとする姿勢を持つ。
② TOEICに不可欠な基礎的語彙・表現を理解することができる。
③ TOEICに不可欠な動詞の形や品詞の識別、構文などの理解ができるようになる。
④ 簡単なビジネス場面での英語(会話、スピーチ、アナウンスなど)が聞き取れるようになる。
⑤ 大学生活を通して、主体的に英語学習を進めていく方法・ストラテジーが体得できる。

3.
成績評価の方法および基準

① 小テスト(単語) 30%
② 宿題       20%
③ 期末試験     40%
④ ラーニング・ポートフォリオ 10%

(補足)
・①および②は毎授業で課されます。
・授業初日と最終日にTOEIC短縮版模擬テストを受験します。③では伸び率と得点を比較し、よい方を成績に参入します。伸び率の詳細は、ガイダンス時に説明します。開始時にスコアのない者の受講は原則認めませんので、履修したい学生は初回授業に必ず出席してください。
・④は、TOEIC学習のために使用したプリント、学習計画表、学習のふり返りメモ、ノートなどをまとめたものです。第14回授業で提出します。

4.
教科書・参考書

『TOEIC Bridge 公式ワークブック』国際ビジネスコミュニケーション協会
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ』朝日新聞出版社
その他、演習シートなどを授業で配布します。また、推薦図書を授業で提示します。

5.
準備学修の内容

小テストのための学習を最低限の予習として求めます。TOEICの学習においては、復習がより重要です。学習事項を反復し、文ごと覚えるくらいしっかり復習してください。英語の音を正しく認識するために、何度も音読することも大切です。TOEICスコアを伸ばすカギは、英語のかたまりをできる限り聞いたまま、できる限り多く自分のものにすることです。

6.
その他履修上の注意事項

 TOEIC受験者の多くが昇進やキャリア、さらには人生をかけて学習しています。この授業では、本気でTOEICと向き合い、学習できる学生の受講を求めます。授業は講義と演習が中心となります。授業中に音読したり、発音の練習をすることもあります。本番の試験がそうであるように、授業中は集中し、真剣に臨んでください。TOEICに真剣に向き合う意思のない学生は、履修できません。
 なお、履修希望者多数の場合、適切な学習環境を確保するために、120人程度に人数制限をすることがあります。履修者の選考は、授業初日のプレテストの結果を使います。プレテストを受けていない学生は履修できないので、注意してください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
(9/19)
ガイダンス(授業について、TOEICとは)、模擬テスト:プレテスト
【第2回】
(9/26)
リスニングpart 1:写真描写問題
リーディングpart 5:動詞の形
【第3回】
(10/3)
リスニングpart2:応答問題(Yes/No疑問文、WH疑問文)
リーディングpart 5:品詞の識別
【第4回】
(10/10)
リスニングpart 2:応答問題(否定疑問文、付加疑問文、選択疑問文、勧誘、事実など)
リーディングpart 5:代名詞など
【第5回】
(10/17)
リスニングpart 3: 会話問題(会話)
リーディングpart 5:接続詞・前置詞
【第6回】
(10/24)
リスニングpart 4:会話問題(トーク)
リーディングpart 5:不定詞・動名詞、関係詞
【第7回】
(10/31)
リスニング実践テスト(演習)
【第8回】
(11/7)
リスニング演習①
リーディングpart 5:文法演習
【第9回】
(11/14)
リスニング 演習②
リーディングpart 5:語彙演習
【第10回】
(11/21)
リスニング演習③
リーディングpart 6:Eメール・手紙
【第11回】
(11/28)
リスニング演習④
リーディングpart 6:お知らせ・記事
【第12回】
(12/5)
リスニング演習⑤
リーディングpart 7:広告、サービス・告知
【第13回】
(12/12)
リスニング演習⑥
リーディングpart 7:手紙、その他の文書
【第14回】
(12/19)
リーディング実践テスト(演習)
【第15回】
(1/9)
模擬テスト:期末試験
まとめ