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授業の概要(ねらい) |
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公共政策論Ⅱにおいては,政策実施(法令の立案(立法)・法の執行(行政)等)に関する基礎理論(立法学・行政法入門)を学習し、次いで、政策評価の在り方を考えます。。 これまでの議論は、目的・手段の観点からの理論・認識論でしたが、現実の政策形成・実施には価値判断・価値選択が必要となります。そこで、公共哲学(公共規範論)の簡単な紹介をしますので、社会的正義についても考えてみてください。
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2. |
授業の到達目標 |
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①本講義は、「幅広い教養と倫理観を有し、現代社会における諸問題に対する将来の指針を見出していくことができる」ようになることを目標とします。 ②具体的には、立法技術・行政法・政策評価の基礎知識の習得を目標とします(例えば、政策を法令化する際の困難性・注意点を挙げることができるようになること)。さらに、政策の前提となる価値判断・価値選択を抽出・議論できる程度の基礎的知識を得ることを目標とします。例えば、経済成長と経済成果分配との間のトレードオフ関係を理解して、それぞれが前提とする価値判断を理解できるようになることを目指します。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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基本的に試験結果(80%)、講義参加・課題対応状況(小テスト対応等)(20%)に基づき評価します。
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教科書・参考書 |
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参考書等については,適宜指示します。
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準備学修の内容 |
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各講義のレジメを事前配布・LMS掲載するので、当該レジメを事前に読み、問題を検討してください。 政府・経済活動に係る新聞記事等を読むように努めてください。
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その他履修上の注意事項 |
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授業中の私語は、厳禁です。問題意識をもって参加してください。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 公共政策Ⅰの復習と政策実施・評価の概要 | 【第2回】 | 政策の実施①(立法学①:立法過程) | 【第3回】 | 政策の実施②(立法学②:立法上の特殊な用語用法・文法) | 【第4回】 | 政策の実施③(立法学③:立法の失敗事例=違憲立法の事例をみよう) | 【第5回】 | 政策の実施④(行政法入門①:行政法の基本原則) | 【第6回】 | 政策の実施⑤(行政法入門②:行政の失敗事例=違法な行政事例をみよう) | 【第7回】 | 政策の実施⑥(行政法入門③:予算制度・公務員制度) | 【第8回】 | 政策の評価①(費用便益分析等) | 【第9回】 | 政策の評価②(前同) | 【第10回】 | 公共哲学①(功利主義とは) | 【第11回】 | 公共哲学②(功利主義批判とその批判:リベラリズム・リバタリアニズム・コミュニタリアニズム) | 【第12回】 | 公共哲学③(前同(続):正義論と具体的な政策論‐競争政策論を例として) | 【第13回】 | 公共哲学④(ハイエクの考え方:政府の能力と自生的秩序論) | 【第14回】 | 政策形成者の責任(信条倫理と責任倫理論:ヴェーバー「職業としての政治」を読む) | 【第15回】 | まとめと試験 |
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