Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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教育心理学(Educational Psychology) 横山 明子
1年 後期 基礎分野選択 2単位
【柔整・後期】 18-1-0560-2354

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

学力低下や学習意欲の低下が叫ばれている現在、生徒の学習活動を充実させることは教師の重要な役割です。また、教師は学習への興味や意欲など生徒一人一人の状況を把握しながら学習者にあわせて支援して行くことが求められます。そのために、生徒たちはそのように学習していくのか、そのための効果的な教育方法、また適切な学習環境について学んでいきます。この授業は、社会科学のうちの教育心理学の分野について、幅広い関心と知識を深めます。
具体的には、生徒が学習することについての考え方の歴史的変遷、授業とはどのような場であるのかについて理解を深め、遷とその意義について学び、学習の原理や基本的な考え方である理論について学び、学習の原理や理論について学びます。さらに、それらの理論についての知識を活用して、授業設計や評価の具体的方法について学び、具体的な学習計画を作成します。これらの学習活動を通じて、生徒の学習活動における重要な要素について理解できるようにします。
授業方法については、講義形式だけではなく、グループ活動を行いながら学んでいきます。各自ラーニング・ポートフォリオ(学修実践記録)を作成し、自分の学習の省察を行います。
この授業は、教育目標の2と3を目標とします。

2.
授業の到達目標

社会科学のうち、教育心理学についての関心を深め、教育心理学の基本的な考え方と教育心理学の基本的事項について習得することを目標とします。
1.私(学生)は、学習の原理と基本的理論について正しく説明できます。
2.私(学生)は、学習の理論の知識を活用して、インストラクショナルデザイン(授業設計)の考え方を学んで、具体的に計画を立てることができます。
3.さらに、私(学生)は、その計画について、どのような学習の原理に基づくのかについて説明できます。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

ラーニング・ポートフォリオと授業の課題(70%)と筆記試験(30%)によって総合的に評価します。発表につ学修ポートフォリオは返却し、解説をします。
定期試験の結果については、LMSに解説をします。

4.
教科書・参考書

教科書:『子どもとむかいあうための教育心理学概論』 会田元明、内野康之人、横山明子著 ミネルヴァ書房
参考書:火星の人類学者 オリバーサックス ハヤカワ文庫NF
その他の教材については、LMSを使用し,授業時配布します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

自分の得意科目や不得意科目はなぜ学習に差があるのかについて振り返ってみましょう(1時間)。
授業前にLMSに事前・復習課題を出しますので、課題に取り組みながら授業を受けてください(30分)。
また、参考書をお知らせしますのでそれらを読んでリポートを作成します(3時間)。

6.
その他履修上の注意事項

教職以外の学生も、社会科学の一分野である、教育心理学について視野を広めることは大切ですので、積極的履修して下さい。

7.
授業内容

【第1回】
本授業の学習目標と計画、学修ポートフォリオの作成についての説明を聞き、理解する。
「人間の心とは何か」を考え、心理学について理解する。
【第2回】
教科書の教育心理の分野について読んでおく。
「学習」について考えルたために、簡単な例を用いて学習計画を作成する。
【第3回】
この授業までに学習計画を完成させておく。
前回作成した学習計画を発表し、学習の意義について理解する。
【第4回】
教科書の次回の授業範囲を読んでおく。
学習のさまざまなメカニズムの内容について学ぶ。
【第5回】
前回の復習を行い、具体例についてあげる。
学習のメカニズムについて具体例をもとに説明し、さらに理解する。
【第6回】
教科書の次回の授業範囲を読んでおく。
学習の動機づけやレディネスの意義と内容について学ぶ。
【第7回】
教科書の次回の授業範囲を読んでおく。
学習理論のうち、パブロフの条件反射理論について学ぶ。
【第8回】
前回の授業の内容をまとめ、教科書の次回の授業範囲を読んでおく。
学習理論のうち、ソーンダイクとスキナー理論を学ぶ。
【第9回】
前回の授業の内容をまとめ、教科書の次回の授業範囲を読んでおく。
学習理論のうち、トルーマンとケーラーの理論を学ぶ。
【第10回】
これまでの復習行い、疑問点をまとめておく。
これまでの内容をふまえて連合説と認知説の違いを学ぶ。具体的な事例について考える。
【第11回】
教科書の次回の授業範囲を読んでおく。
教授学習における3方向コミュニケーションとKR情報の役割を学ぶ。
【第12回】
前回の復習を行い、具体例についてあげる。
前回学んだKR情報についての具体例をあげて、その意義を説明できるようにする。
【第13回】
教科書の次回の授業範囲を読んでおく。
インストラクショナルデザインに基づく学習計画の作成のしかたを学び、具体的な計画を作成する。
【第14回】
この授業までに学習計画について完成させる。
作成した学習計画の発表と討論を行う。
【第15回】
これまでの復習を全て行う。
テストと授業のまとめを行う。