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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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・「経済思想史Ⅱ」では、①フランス産業革命の特殊性、②アメリカナイゼーションの経済学的意義、③日本経済近代化の思想的背景を、同時代の学説(サン=シモンおよびサン=シモン派、テイラー、渋沢栄一、etc.)を通じて学びながら、下記の授業目標の達成を目指します。 ・授業形式は講義を中心としますが、大学生に必要とされるコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力の向上を目指し、合計3回、復習テストとグループによるディスカッションを実施します。
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2. |
授業の到達目標 |
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・「経済思想史Ⅰ」「経済思想史Ⅱ」では、代表的な経済学説・経済思想の学習を通じて、以下の授業目標の達成を目指します。 1.本講義で取り上げた経済学者・経済思想家たちの学説の特徴を、彼らの生涯と同時代の政治的・経済的状況を学ぶことによって理解する。 2.「経済史概論」で学習した「資本主義の普遍性」を、本講義で取り上げた経済学者・経済思想家たちの学説を通じてより深く理解する。 3.「経済史概論」で学習した「資本主義の多様性」を、本講義で取り上げた経済学者・経済思想家たちの学説を通じてより深く理解する。
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3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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・グループ学習(25%)、テスト(25%)、レポート(50%)で評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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・テキストは指定しません。必要に応じてプリントを配布します。
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5. |
準備学修の内容・必要な時間 |
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・どのような分野であれ、歴史の学習は現状と比較することによってより理解が深まり、解決すべき問題点がより明確になりますので、政治・経済・文化その他あらゆる分野において「いま何が起こっているのか」をできるだけ幅広く理解するよう、新聞、テレビ、インターネットなどで最新の情報に触れる習慣をつけてください。 ・グループ学習には事前にレポートを作成したうえで臨むことを推奨します。 ・各回の授業を受講する際に必要な準備学修の具体的な内容については、授業の際に別途書面にて指示します。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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・この授業は経済学と経済史に関する基本的な知識を理解していることを前提に進めますので、「経済学概論」「経済史概論Ⅰ・Ⅱ」の単位を取得してから受講してください。 ・また、「経済思想史Ⅱ」は前期の「経済思想史Ⅰ」の内容を理解していることを前提に進めますので、履修の順番が逆にならないようにしてください。 ・この授業を通じて、受講生の皆さんが多様な価値観を理解し、それを受け入れる寛容な態度を身に付けられることを期待します。
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7. |
授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 資本主義の多様性 | 【第3回】 | フランス産業革命とユートピア社会主義(1):現代フランス経済の特徴、フランス産業革命の特徴 | 【第4回】 | フランス産業革命とユートピア社会主義(2):ユートピア社会主義、サン=シモンの生涯と学説 | 【第5回】 | フランス産業革命とユートピア社会主義(3):サン=シモン主義の展開、実践的サン=シモン主義 | 【第6回】 | 復習とグループ学習(1) | 【第7回】 | アメリカナイゼーションの思想と理論(1):「アメリカ的方法」の起源と発展 | 【第8回】 | アメリカナイゼーションの思想と理論(2):テイラーの生涯と学説(科学的管理法と「精神革命」) | 【第9回】 | アメリカナイゼーションの思想と理論(3):テイラー主義のヨーロッパにおける普及と発展 | 【第10回】 | 復習とグループ学習(2) | 【第11回】 | 日本経済の発展と経済思想(1):開国期の日本経済、日本の産業革命、戦間期の日本経済 | 【第12回】 | 日本経済の発展と経済思想(2):渋沢栄一の生涯と思想、パリの渋沢栄一 | 【第13回】 | 日本経済の発展と経済思想(3):渋沢の実業・社会事業とその思想的背景、渋沢の現代的意義 | 【第14回】 | 復習とグループ学習(3) | 【第15回】 | 総括 |
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