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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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本科目は、教育という事象について理解するための基礎を身につけることを意図しています。まず「教育とは何か」という問いからスタートし、教育の本質や目的について考察します。続いて、学校、子ども、家庭、教師などの要素について、その相互関連を視野にいれて理解します。さらに、学校教育の実践を支える教育目的、学力、教育内容、教育方法などの要素について理解します。最後に、以上で学んだことを踏まえて、自らの理想の教育像を探究することで、その後の教職課程履修の基礎を形成します。
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2. |
授業の到達目標 |
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本授業では、次の3点を目標とします。 (1) 教育の意義や目的について、自らの言葉で説明することができる。 (2) 教育の諸概念ならびに構成要素の関連を理解する。 (3) 子ども、家庭、学校、社会に関する教育を支える思想について理解する。
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3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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上記の到達目標に即して、次の方法によって評価を行います。 (1) 教育の意義や目的について、自らの言葉で説明することができる。 ポートフォリオ(20%)、レポート課題(20%) (2) 教育の諸概念ならびに構成要素の関連を理解する。 ポートフォリオ(20%)、定期試験(10%) (3) 子ども、家庭、学校、社会に関する教育を支える思想について理解する。 ポートフォリオ(20%)、定期試験(10%) 提出されたポートフォリオは、採点とコメントを行って返却します。
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教科書・参考書 |
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(1) 教科書:田中智志・橋本美保(監修・編著)『教育の理念・歴史』一藝社、2013年。2,200円+税。 ※このテキストは「学校と教育の歴史」と共通です。持っていない人は、必ず購入してください。 (2) 参考書:古屋恵太(編著)『教育の哲学・歴史』学文社、2017年。2,100+税。 (3) その他、授業で補足資料を配布します。 (4) 講義のスライドや配付資料は、授業後にLMSにアップしますので、復習に活用してください。
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準備学修の内容・必要な時間 |
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(1) 授業後に学修内容をポートフォリオに整理した上で、それを基に授業後の課題に取り組んでください(1時間)。 (2) 返却されたポートフォリオは、返却後に必ず見返してください。その上で、誤認などがある場合(特にC評価以下の場合)は、資料に示した参考文献やノートなどによって復習した上で、新しい用紙をLMSからダウンロードし書き直して、再提出してください(1時間)。 (3) テキストの指定箇所を読んできてもらう課題を出す場合あります(30分)。
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その他履修上の注意事項 |
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(1) この授業では講義だけでなく、書いたり、発表したり、議論したり、つくったりする時間を設けますので積極的に参加してください。 (2) 受講生の関心や理解度に応じて、重点の置き方や順序などを変更することがあります。
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授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション――授業の目的と進め方 | 【第2回】 | 教育の本質について考える:教育とは何か | 【第3回】 | 教育の本質について考える:教育学とは何か | 【第4回】 | 教育の本質について考える:教育は必要か | 【第5回】 | 学校について考える:学校へ行かなければならないのか――公教育制度の意義 | 【第6回】 | 学校について考える:学校は何のためにあるのか――教育権と公共性 | 【第7回】 | 学校について考える:学校では何を学んでいるのか――学校の経験と機能 | 【第8回】 | 子ども・家庭・教師について考える:子どもとは何か――子ども観と教育 | 【第9回】 | 子ども・家庭・教師について考える:人間はどのように成長するのか――発達と教育 | 【第10回】 | 子ども・家庭・教師について考える:家庭は子どもの成長にどのようにかかわるのか――家庭と教育 | 【第11回】 | 子ども・家庭・教師について考える:教師は子どもの成長にどのようにかかわるのか――教師と教育 | 【第12回】 | 教育実践について考える:学校ではどのような力を身につけるのか――教育目的・学力論 | 【第13回】 | 教育実践について考える:校ではどのようなことを教えるのか――教育内容論 | 【第14回】 | 教育実践について考える:学校ではどのように教えるのか――教育方法論 | 【第15回】 | 理想の教育像を探究する――レポートの作成 |
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