Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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外傷治療と保険診療(Judo Thrapy and Health Insurance) 前川 和人
4年 前期 専門基礎分野選択 2単位
【柔整・前期】 18-1-1087-5106

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

 接骨院を開設する時の手続きの仕方や保健請求における注意事項等、健康保険の仕組みを正しく理解し、誤った施術(治療)や請求を行わないための授業です。柔道整復師としての自覚とモラルをもって施術(治療)に当たることを学んでもらいます。 この授業ではDP4に関する知識、技能に関する知識を習得します。

2.
授業の到達目標

 柔道整復師が柔道整復業を通じて、国民の信頼に応えていくためには、関係法令や通知等を厳守し、適正な業務遂行に努める必要があります。そのための基礎的知識を身につけることを目的とします。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

 レポートで総合的に評価します。レポートは与えられた課題について講義資料、ノート、検索資料内容に自分の意見を述べて提出してもらいます。最後の授業にて優秀なレポートを公表しディスカッションしてフィードバックします。

4.
教科書・参考書

 必要に応じて適宜資料を配布します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

 準備学習はシラバスに沿って次回の講義範囲について調べて下さい。復習では講義内容をまとめノートを作成して下さい。予習、復習には約90分程度を費やしてください。

6.
その他履修上の注意事項

 柔道整復師になることの意義や、柔道整復業とは、いま一度授業を通して柔道整復師になろうとする自覚を強く持ってもらい、将来に夢を持って邁進するための授業です。実践的な授業ですので、接骨院見学実習の際に必要性が確認(実感)できます。

7.
授業内容

【第1回】
 オリエンテーション:授業の進め方及び授業の目的について学びます。
【第2回】
 健康保険の仕組みを理解し、柔道整復師の健康保険の扱い方、正しい請求を学びます。
【第3回】
 柔道整復師による不正行為について学びます。
【第4回】
 柔道整復師の業務範囲と負傷名(傷病名)について学びます。
【第5回】
 柔道整復師の療養費(治療費)について学びます。
【第6回】
 療養費(治療費)はどのように算定するのか学びます(算定基準と注意事項)。
【第7回】
 償還払いと受領委任払について学びます(患者さんからサインを貰うのはなぜか)。
【第8回】
 前半のまとめ、おさらいをします。
【第9回】
 施術録(カルテ)の記載・整備事項について学びます。
【第10回】
 柔道整復施術療養費支給申請書(レセプト)の記載と請求方法について学びます。
【第11回】
 労災保険について学びます(通勤災害・労務災害の算定法と請求方法)。
【第12回】
 自動車保険について学びます(交通事故による算定法と請求方法)。
【第13回】
 開設(開業)の手続きについて学びます(管轄保健所への提出書類等)。
【第14回】
 公益社団法人 日本柔道整復師会の役割について学びます。これまで学んだ内容についてレポート提出してもらいます。
【第15回】
 レポート評価、優秀レポートの公表、ディスカッションを行います。