Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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教育情報論(Informatics of Education) 横山 明子
3年 前期 総合基礎科目選択 2単位
【地域・前期】 18-1-1126-2354

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

情報社会が進展する中で、社会教育施設としての博物館の役割とそこで扱われる情報割が大きく変化しています。この授業では特に、博物館で使用される情報とメディアについて取り上げ、その特徴について学んでいきます。
そのために、まず情報社会の特質について、歴史的な経緯をふまえながら理解を深めていきましょう。さらに、博物館で使用させる情報について、インターネットやアーカイブなどを活用した情報の発信と提供の方法を学びます。また、社会教育における新しいメディアを活用した学習経験の場としての博物館活動のあり方、博物館と関係する知的財産権の保護の問題について学びます。なお、この授業は、社会科学の社会教育に関する関心と知識を深めます。
授業方法は講義の他、教科書の各章をグループ担当し発表してもらいます。学生は、各自ラーニング・ポートフォリオ(学修実践記録)を作成し、自分の学習の省察を行います。
この授業は教育目標の2と3を目標とします。

2.
授業の到達目標

情報社会におけるインターネットを含めたメディアを活用した博物館の現状について正しく理解し、さらに、そのあり方について提案できるようにします。さらに、社会科学の一分野であるの社会教育に関する関心と知識を深めます。
1.私(学生)は、情報社会の特質を説明できます。
2.私(学生)は、インターネットなどメディアの役割について、歴史的発達の観点から正しく説明できます。
3.私(学生)は、メディアとしての博物館の役割について説明できます。
4.私(学生)は、情報とメディアの法的問題について説明できます。
5.私(学生)は、今後の社会教育の中での博物館の役割について提案できます。
6.私は、学芸員の役割と社会教育の重要性について説明できます。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

グループ発表(30%)、学修ポートフォリオ(50%)、最終レポート(20%)によって評価します。
発表については授業時間内に講評する。学修ポートフォリオは返却し、解説をします。
最終レポートについては、LMSに解説をします。

4.
教科書・参考書

教科書:『博物館情報・メディア論』 日本教育メディア学会編集 ぎょうせい
LMSを使用します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

博物館で情報がどのように活用されているか、また実際に博物館を見学しておいてください。
授業前に、教科書やLMSに掲載している事前課題(30分~1時間)をやっておきましょう。

6.
その他履修上の注意事項

学芸員課程のための授業ですが、この内容に興味のある学生は履修しても構いません。

7.
授業内容

【第1回】
自分のこの授業履修の動機を考えておきましょう。
本授業の学習目標と計画、学修ポートフォリオの作成についての説明を行う。
第1章「進化する博物館」をもとに、情報社会の課題を考える。
【第2回】
教科書の次回の授業範囲を読む。
第2章「情報とメディアの歴史」をもとに、情報とはどのようなことなのかについて学ぶ。
【第3回】
この授業までに情報の定義についてまとめる。
情報とはどのようなことなのかについて発表を行い、理解を深める。
【第4回】
教科書の次回の授業範囲を読む。
第3章「博物館とメディアの発展史」を読み、情報社会の特徴についてまとめる。
【第5回】
この授業までに情報社会についてまとめる。
情報社会の特徴について発表し、討論をもとにして理解を深める。
【第6回】
教科書の次回の授業範囲を読む。
グループで第7章と第9章から1つのテーマを選び、発表の計画を立て準備を行う。
【第7回】
自分の担当について発表の準備の資料を集める。
自分たちの選んだテーマについて、発表の資料作成と準備を行う。
【第8回】
発表者は発表の準備と行い、発表以外の学生は教科書の授業範囲を読む。
発表1 第7章「メディアを活用したさまざまな展示手法」の発表を聞き、理解を深める。
【第9回】
発表者は発表の準備と行い、発表以外の学生は教科書の授業範囲を読む。
発表2 第7章「メディアを活用したさまざまな展示手法」の発表を聞き、理解を深める。
【第10回】
発表者は発表の準備と行い、発表以外の学生は教科書の授業範囲を読む。
発表3 第7章「メディアを活用したさまざまな展示手法の発表」を聞き、理解を深める。
【第11回】
発表者は発表の準備と行い、発表以外の学生は教科書の授業範囲を読む。
発表4 第9章「デジタルアーカイブスの構築と課題」の発表を聞き、理解を深める。
【第12回】
発表者は発表の準備と行い、発表以外の学生は教科書の授業範囲を読む。
発表5 第9章「デジタルアーカイブスの構築と課題」の発表を聞き、理解を深める。
【第13回】
教科書の次回の授業範囲を読んで、レポートを作成する。
第11章「情報とメディアの法的な問題」について読み、知的財産権について学ぶ。
【第14回】
教科書の次回の授業範囲を読む。
第12章「地域メディアとの連携」をもとにして、博物館のあり方について、自分の博物館見学にもとづく発表を行う。
【第15回】
これまでの学習内容を復習する。
テストと授業のまとめを行う。