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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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本講義は財政学、特に地方財政学に関する大学院レベルの基礎知識を学習します。「財政とは何か」というのは大学生に意識してもらいたい問題だとしたら、「大きく変化している現代社会において、改めて財政のあり方について考える」というのは大学院生の課題だと思います。すなわち、グローバル化や少子高齢化等、様々な現実問題の中、改めて政府や公共部門の役割について考え、検討していくというのが本講義の狙いとします。 さらに、ゼミ形式の授業を通じて、財政・地方財政の内容のみならず、課題を分析する能力、研究手法、データ収集などを学び、各自の研究テーマに応用できるようにと期待しています。
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2. |
授業の到達目標 |
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受講者は財政の役割を理解し、財政の視点から現実的な課題を分析することができます。そして、身近な地方政府を通じて、住民の立場で自主的に地方財政の課題を検討し、解決案を模索します。それらの考えを大学院レベルでペーパーにまとめることができ、質問できるようにします。
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3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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輪読のレジュメ作成と発表(30%)、講義内の討論・発言(30%)、毎回の整理・学習・感想文(リアクションペーパー(20%)、中間まとめ(20%)
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教科書・参考書 |
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教科書: 沼尾波子・池上岳彦・木村佳宏・高端正幸(2017)『地方財政を学ぶ』有斐閣。
参考書: 金澤文男(2005)『財政学』有斐閣。 井手英策 編(2014)『日本財政の現代史Ⅰ 土建国家の時代 1960〜85年』有斐閣。 諸富徹 編(2014)『日本財政の現代史Ⅱ バブルとその崩壊1985〜2000年』有斐閣。 小西砂千夫(2014)『日本財政の現代史Ⅲ 構造改革とその行き詰まり 2001年~』有斐閣。
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5. |
準備学修の内容・必要な時間 |
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予習: 授業計画、または授業内で告知した次回の内容を事前に目を通します。輪読の担当者はレジュメの作成、検討課題、問題点、疑問点等をレジュメの最後に提示してください。
復習: 習得した内容について、自分の方法で復習してください。
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その他履修上の注意事項 |
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特に事情がない限り、毎回の出席が求められます。連絡なしの欠席を認めません。
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授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス-自己紹介、進行などについて | 【第2回】 | イントロダクション-財政、地方財政を学ぼう | 【第3回】 | 地方財政の全体像(1)-日本の地方財政 | 【第4回】 | 地方財政の全体像(2)-政府間財政関係 | 【第5回】 | 地方財政の全体像(3)-日本の政府間財政関係 | 【第6回】 | 地方財政の全体像(4)-経費論 | 【第7回】 | 地方財政の全体像(5)-予算論 | 【第8回】 | 小括と質問タイム、中間まとめ | 【第9回】 | テキスト輪読と発表➀ | 【第10回】 | テキスト輪読と発表② | 【第11回】 | テキスト輪読と発表③ | 【第12回】 | テキスト輪読と発表④ | 【第13回】 | テキスト輪読と発表⑤ | 【第14回】 | テキスト輪読と発表⑥ | 【第15回】 | 総括と質問タイム |
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