Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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地方財政学特論(Local Finance Studies Advanced Course) 宋 宇
1年 前期 基礎科目選択 2単位
【専地前・前期】 18-3-1453-4735

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

 本講義は財政学、特に地方財政学に関する大学院レベルの基礎知識を学習します。「財政とは何か」というのは大学生に意識してもらいたい問題だとしたら、「大きく変化している現代社会において、改めて財政のあり方について考える」というのは大学院生の課題だと思います。すなわち、グローバル化や少子高齢化等、様々な現実問題の中、改めて政府や公共部門の役割について考え、検討していくというのが本講義の狙いとします。
 さらに、ゼミ形式の授業を通じて、財政・地方財政の内容のみならず、課題を分析する能力、研究手法、データ収集などを学び、各自の研究テーマに応用できるようにと期待しています。

2.
授業の到達目標

 受講者は財政の役割を理解し、財政の視点から現実的な課題を分析することができます。そして、身近な地方政府を通じて、住民の立場で自主的に地方財政の課題を検討し、解決案を模索します。それらの考えを大学院レベルでペーパーにまとめることができ、質問できるようにします。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

 輪読のレジュメ作成と発表(30%)、講義内の討論・発言(30%)、毎回の整理・学習・感想文(リアクションペーパー(20%)、中間まとめ(20%)

4.
教科書・参考書

教科書:
 沼尾波子・池上岳彦・木村佳宏・高端正幸(2017)『地方財政を学ぶ』有斐閣。

参考書:
 金澤文男(2005)『財政学』有斐閣。
 井手英策 編(2014)『日本財政の現代史Ⅰ 土建国家の時代 1960〜85年』有斐閣。
 諸富徹 編(2014)『日本財政の現代史Ⅱ バブルとその崩壊1985〜2000年』有斐閣。
 小西砂千夫(2014)『日本財政の現代史Ⅲ 構造改革とその行き詰まり 2001年~』有斐閣。

5.
準備学修の内容・必要な時間

予習:
 授業計画、または授業内で告知した次回の内容を事前に目を通します。輪読の担当者はレジュメの作成、検討課題、問題点、疑問点等をレジュメの最後に提示してください。

復習:
 習得した内容について、自分の方法で復習してください。

6.
その他履修上の注意事項

 特に事情がない限り、毎回の出席が求められます。連絡なしの欠席を認めません。

7.
授業内容

【第1回】
ガイダンス-自己紹介、進行などについて
【第2回】
イントロダクション-財政、地方財政を学ぼう
【第3回】
地方財政の全体像(1)-日本の地方財政
【第4回】
地方財政の全体像(2)-政府間財政関係
【第5回】
地方財政の全体像(3)-日本の政府間財政関係
【第6回】
地方財政の全体像(4)-経費論
【第7回】
地方財政の全体像(5)-予算論
【第8回】
小括と質問タイム、中間まとめ
【第9回】
テキスト輪読と発表➀
【第10回】
テキスト輪読と発表②
【第11回】
テキスト輪読と発表③
【第12回】
テキスト輪読と発表④
【第13回】
テキスト輪読と発表⑤
【第14回】
テキスト輪読と発表⑥
【第15回】
総括と質問タイム