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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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本科目では、解析幾何学の基礎および現代的な幾何学の概要について学習します。解析幾何学は、座標系を導入した幾何学です。座標系を導入することによって、ユークリッド幾何学では扱いにくかった2次曲線や2次曲面に関する問題を方程式で表現して代数的に解くことが可能になります。本科目では、解析幾何学の内容に加えて、現代的な幾何学における話題をいくつか紹介します。本科目の主な学習項目をまとめると以下のようになります。(1)2次曲線(放物線、楕円、双曲線)。(2)2次曲線の方程式の標準形。(3)2次曲面(楕円面、一葉・二葉双曲面、双曲放物面、等)。(4)現代的な幾何学の概要(位相幾何学、グラフ理論、計算幾何学、等に関連する話題)。 本科目は、情報電子工学科のディプロマポリシー「自然科学の基礎的な知識を持ち、それを課題解決に活用することができる」に関連する科目です。
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授業の到達目標 |
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本科目では、以下を目標とします。(1)2次曲線の種類と基本的性質を理解する。(2)2次曲線の方程式の標準形を求めることができるようになる。(3)2次曲面の種類と基本的性質を理解する。(4)さまざまな現代的な幾何学の種類と特徴を理解する。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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期末試験(50パーセント)および小テスト(50パーセント、LMSで実施)により成績を評価します。100点満点で60点以上を合格とします。試験終了後、解答の一部を解説したビデオコンテンツを配信します。また、希望者には、試験終了後に個別指導を実施します。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書: なし。LMS上に教材(ビデオ教材、スライド、その他学習資料)を提示します。 参考書: [1] 大田春外(著)『高校と大学をむすぶ幾何学』日本評論社。 [2] 関沢正躬(著)『解析幾何学入門 直線と平面から2次曲面へ』日本評論社。
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準備学修の内容・必要な時間 |
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本科目では、高等学校の「数学Ⅲ」(式と曲線)に関連する内容を習得していることを前提とします。当該内容について復習しておいてください。本科目では、演習問題を多数出題します。それら問題を解くことによって、予習・復習に努めて下さい。また、各回において、LMS上で小テスト(オンラインテスト)を実施します。各回の授業後にこの小テストを受験して下さい。各回の授業のビデオコンテンツがLMS上で配信されます。授業で分からなかった内容についてはこれらビデオコンテンツで復習して下さい。下位科目である「基礎数学」の補講ビデオコンテンツもLMS上で配信されます。基礎学力に自信がない場合はこれらビデオコンテンツも視聴して下さい。 各回の予習と復習の目安は以下の通りです。予習として、次回の講義スライドに目を通して疑問点をまとめて下さい(30分程度)。復習として、小テストの受験、演習問題への解答、および授業で分からなかった部分に関するビデオコンテンツ視聴による復習を実施して下さい(2時間30分程度)。
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その他履修上の注意事項 |
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授業ではLMSを使用します。各回の学習資料がLMS上に提示されます。授業には必ずこれら学習資料をプリントアウトして持ち込んで下さい。
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授業内容 |
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第1回 解析幾何学(1): 解析幾何学の基礎概念・ユークリッド空間 第2回 解析幾何学(2): 直線と平面 第3回 解析幾何学(3): 2次曲線・等長変換 第4回 解析幾何学(4): 2次曲面 第5回 現代的な幾何学(1): 位相幾何学からの話題 第6回 現代的な幾何学(2): グラフ理論からの話題・計算幾何学からの話題 第7回 発展的話題・まとめ・期末試験
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