Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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無線情報通信工学 (Wireless Information and Communication Engineering) 平谷 雄二
1年 テキスト授業通年 専門科目選択 2単位
【専通・通年】 18-3-1719-4480

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

 無線情報通信システムに共通する基本的な技術と、これらを応用した通信システムについて学びます。基本技術としては、超短波より高い周波数の電波伝搬・アンテナそして変復調などです。特に近年の通信技術の要となっているアンテナ、ディジタル変調・復調および多元接続には多くの時間を割いています。
 この授業ではディプロマポリシーの3に関する知識、技法、態度を修得します。

2.
授業の到達目標

(1) 代表的なアンテナについて、利得・指向性・偏波特性を説明できる。
(2) 電波の反射・屈折・回折・減衰がマイクロ波無線通信に与える影響を説明できる。
(3) 代表的なデジタル変調方式についてその特徴を説明できる。
(4) 多元接続法についてその構成、特徴を説明できる。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

・レポート【課題1】と【課題2】両方に合格したものに、科目修得試験の受験資格を与えます。
・成績の評価は科目修得試験(100%)で行います。
・レポート課題に対する添削によりフィードバック(内容の理解・技術文章として不十分な点の指摘)を行います。

4.
教科書・参考書

教科書:大友功、小園茂、熊澤弘之著、『ワイヤレス通信工学(改訂版)』、コロナ社、2002(ISBN-13: 978-4339007435)
教科書:竹下鉄夫、吉川英機、『通信工学』、コロナ社、2010(ISBN-13: 978-4339012033)

5.
準備学修の内容・必要な時間

先ず、LMSにアップした問題集を教科書や参考書を『見ないで』解けるところまで解いてください。(1時間程度)
次に、教科書や参考書を見ながら、解いた問題の答え合わせをして下さい。解けなかった問題を重点的に学習してください。(2時間程度)
関連するレポート課題の草案を作るなどして、その回の理解を確実なものとしてください。(1.5時間程度)

学習法に関しては問題集にも記しましたので、そちらもご覧下さい。

6.
その他履修上の注意事項

・レポートの添削には理解や文章が不十分な点も指摘しています。返却されたレポートには必ず目を通すようにしてください。

7.
授業内容

【第1回】
無線情報工学を学ぶ上で不可欠な知識である、波長と周波数の関係およびデシベルについて学びます。
【第2回】
電磁波特有の性質である、偏波について学びます。
【第3回】
アンテナの基本性能1:アンテナの基本性能である利得と指向性について学びます。
【第4回】
アンテナの基本性能2:無線通信システムを構築する際重要な、アンテナの実効長や電力の伝搬公式を学びます。
【第5回】
線状アンテナの代表である、ダイポールアンテナと八木アンテナを例に基本性能を学びます。
【第6回】
開口面アンテナの代表である、パラボラアンテナを例にそのバリエーションと基本性能を学びます。
【第7回】
電波伝搬1:電波の屈折、反射、回折について学びます。
【第8回】
電波伝搬2:距離や雨などによる電波の減衰について学びます。
【第9回】
音声や画像を記録・伝送するのによく使われるPCMについて学びます。
【第10回】
ディジタル変調1:位相シフトキーイングについて学びます。
【第11回】
ディジタル変調2:多値変調について学びます。
【第12回】
多元接続1:FDMAとTDMAについて学びます。
【第13回】
多元接続1:CDMAとOFDMについて学びます。
【第14回】
返却されたレポート【課題1】で指摘された課題に取り組んでください。
【第15回】
返却されたレポート【課題2】で指摘された課題に取り組んでください。