経済データ入門
担当者 中西 宏太
単位・開講先 選択必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリング ECS-101

授業の概要(ねらい)

統計を中心とした経済社会データを読む力を育む。地図は「読む」といいい、「見る」とは言わない。つまり、地図は単に「見る」のではなく、「読み・理解」するものであることがそこからわかる。世の中には地図を「読めない」人が多くいるように、統計データも本人は「見て」いるつもりでも実は「読め」ていない人が多くいる。統計データは多くの真実を語るとともに多くのウソがあり、データを「読めない」多くの人は騙されてもいる。本授業は、数字やグラフで示される経済データを「見る」のではなく、その真贋とそれが訴えていることを「読み・理解」できるようになることを目的とする。
一方で、大学生・社会人の常識として知っておくべき経済情報・データは多い。本講座では、知っておくべき経済データを薄く広く理解し獲得することも目的とするため、ある程度の情報を覚える作業は求められる。また、ASEANについての経済データもトピックスとして扱う予定。なお、数学的手法は使わない。

授業の到達目標

各種経済社会データの種類や目的を理解するとともに、自分の頭でデータを「読みこなす」能力をつけることを目標とする。
学生・社会人として知ってこくべき経済データ・情報を理解し覚える。

成績評価の方法および基準

出席状況を鑑み、平常点および小テスト(40点)と期末試験(60点)によって評価する。

教科書・参考文献

種別 書名 著者・編者 発行所
教科書
参考文献 『最新政治・経済資料集(2019年度版)』 第一学習社 第一学習社
参考文献 「ASEAN情報マップ」(2017) 国際機関日本アセアンセンター 授業開始時に配布する。
参考文献 『FACT FULNESS(ファクトフルネス)』 ハンス・ロスリング(上杉周作・関美和訳) 日経BP社(2019年)
参考文献

準備学修の内容

事前学修は特に必要無いが、復習を毎回行うこと。
基本的な統計・数字は覚えること。

その他履修上の注意事項

授業の教材については都度説明する。
プリント・資料をLMSにアップするので参照のこと。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション:授業の進め方・評価基準の説明
経済データとは何か:過去を知る、現在を知る、未来を知る
第2回 経済社会データの種類と出所
データをどうやって探すのか
第3回 GDP・経済成長・産業構造の変遷
第4回 平均とは何か
比較とは何か
因果関係・相関関係とは何か
第5回 ASEAN情報マップを読む(1)
第6回 ASEAN情報マップを読む(2)
第7回 国際経済(1)貿易・投資
第8回 復習・小テスト
第9回 国際経済(2)経済成長・為替・課題(格差、温暖化、外国人労働)
第10回 日本の財政
第11回 賃金・高齢化・社会政策
第12回 景気予測・物価・株式・市況
第13回 企業グループ情報
第14回 総復習
第15回 テスト・復習