担当者 | 比佐 優子 | |
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単位・開講先 |
選択 2単位 [経営学科]
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科目ナンバリング | ECP-224 |
国際貿易とは、異なる国の間で行われる財・サービスの交換のである、外国への財・サービスの販売である輸出と外国からの財・サービスの購入である輸入を通じて様々な商品を交換している。21世紀の初頭、財・サービスの貿易、労働者の移動、資金の流出入、国境を越えた投資を通じて各国の結びつきは今まで以上に、急速に緊密になっている。このことは我が国の経済統計を見ても明らかなように、これまでになく国際経済との相互依存の関係が高まっている。
「貿易論Ⅰ・Ⅱ」では、基本的な国際貿易の理論と現状について学ぶ。古典的な貿易理論から最近の実証研究を学びつつ、日本を取り巻く企業の海外進出、産業の空洞化問題、地域貿易協定などの政策の理解や評価に役立てることができる。
前期の「貿易論Ⅰ」では、まず様々な問題を分析するに必要なツールである貿易理論についてその基礎を学ぶとともに、最新のトピックスである産業内貿易の動向を取りあげ、日本や欧米の事例を挙げて解説を通じて理論の理解を深めることが出来るようにした。そのため、数学、ミクロ経済学の知識は必須である。
後期の「貿易論Ⅱ」では、前期で学んだ国際貿易の理論的背景をもとに、日本の貿易構造の急速な変化やその諸政策、グローバル化のなかでの貿易政策について習得する。
国際貿易に関する基礎的な理論と統計データに基づく現状について広く学ぶ。そして急速な国際環境の変化に対する企業の取り組み、政府の政策を習得し、その是非について、それぞれが考え、自身の意見を説明することができる。
中間・期末に行う設問および記述試験小テスト(日時未定、3回程度)、課題の提出、出席状況によって総合評価を行う(いずれも最低合格点あり)。10回以上の出席を評価対象とする。
なお開講後の状況により、出席状況の確認の方法や回数、中間・期末に行う試験、小テストの回数、もしくはレポートによる課題となるかについて判断する。受講態度も評価基準に入ります。
私語は厳禁です。退場を求めます。
6. その他履修上の注意事項、をよく読んでください。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (2018)『国際経済学をつかむ』(第二版) | 石川 城太・菊地 徹・椋 寛 | 有斐閣 |
参考文献 | 『クルーグマンの国際経済学 上 貿易編』 | P.R.クルーグマン、M.オブズフェルド(著)山本 章子(翻訳) | |
参考文献 | 『経産白書』各年版 | 経済産業省 | (経済産業省) |
参考文献 | 『中小企業白書』各年版 | 中小企業庁 | (中小企業庁) |
ミクロ経済の復讐。アメリカ、日本、中国、TPPなどEPAに関する貿易に関する新聞記事、ドキュメンタリーなど国際貿易に関する記事や映像をもとにレポートにまとめること。
最初のガイダンスは必ず受けてください。3回以上の課題及び小テスト、このすべてを提出、10回以上受講、中間テスト、期末テストを合格しなければ単位習得はできません。どの課題にも最低合格点あり。受講態度も判定基準にはいる。
なお開講後の状況により、出席状況の確認の方法や回数、小テストの回数、もしくはレポートによる課題となるかについて判断する。受講者が多数の場合は初回にテストを行う。
履修修正期間で登録する学生は、別途課題の提出があります。また履修前の講義は欠席扱いにします。履修修正期間後に登録する場合は、必ず修正期間中に連絡を取ってください。連絡、課題提出ない場合は受講はできますが、単位習得はできません。
回 | 授業内容 |
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第1回 |
講義は概ね以下のような内容を予定している。中間テスト、小テストは進捗をみて行うため、時期は不定(アナウスはない)。受講者の状況をみて、理解をより深めるため、内容や順序を見直す場合がある。受講者が多数の場合はテストを行う。
授業ガイダンス |
第2回 | 比較優位:比較優位と分業の利益 |
第3回 | 比較優位:リカードモデル |
第4回 | 比較優位:比較優位の決定要因 |
第5回 | 産業内貿易と規模の経済:産業間貿易と産業内貿易 |
第6回 | 産業内貿易と規模の経済:規模の経済 |
第7回 | 製品差別化とフラグメンテーション |
第8回 | 製品差別化まとめ |
第9回 | アンチダンピング |
第10回 | セーフガード |
第11回 | アンチダンピングとセーフガードの経済学 |
第12回 | 貿易政策の政治経済学:保護貿易 |
第13回 | 貿易政策の政治経済学:政治活動 |
第14回 | 貿易政策の現状(テスト) |
第15回 | 貿易論のまとめ(テスト) |