担当者 | 浜井 和史 | |
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単位・開講先 |
選択 2単位 [社会学科]
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科目ナンバリング | JPH-102 |
2020年は「戦後75年」の節目の年にあたる。アジア・太平洋戦争の終結から75年を経た現在、「戦後」とよばれる時空間は、今や歴史化される段階にきている。そこで本授業は、復員兵や若者、格差などをめぐる社会的な諸問題の「戦後」における歴史的展開について様々な観点から取り上げ、戦後の日本社会のあゆみについて多角的に把握することを目指す。そのうえで、「戦後」の時代性について考察し、現代の日本社会を理解するための材料としたい。
・「戦後」期における社会的な諸問題の歴史的展開についての基本的な知識を習得する。
・授業で扱う諸問題の特質について理解し、説明する能力を身につける。
・「戦後」の時代性について、幅広い視点で考察する能力を身につける。
レポート課題(50%)、小課題(40%)、平常点(10%)で評価する。レポート課題は、授業内容をよく理解して書けているかが評価基準の重要なポイントとなる。ネットからのいわゆるコピペ等は不正行為とみなして然るべき処置をとる。平常点は出席の他、授業内の提出物等によって評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特にテキストは使用せず、適宜、授業内で紹介していく。 | ||
参考文献 | 『戦後史入門』(2015年) | 成田龍一 | 河出書房新社 |
参考文献 | 『戦後史』(2005年) | 中村政則 | 岩波書店 |
・授業で取り上げる諸問題の背景となる戦後史の基礎的知識について、各々で積極的に習得する努力を怠らないこと。
・レポート課題は、授業内容をよく理解しているかが評価基準の重要なポイントとなるので、授業後はノートやレジュメの見直しなどにより知識の定着をはかること。
・普段から「戦後」をめぐるテーマを取り上げたテレビ番組や雑誌・記事等に目を通すように心がけること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス/「戦後」はいつ始まったか |
第2回 | 「戦後」はいかに語られるか |
第3回 | 戦後史概観 |
第4回 | 民主主義の戦後 |
第5回 | 復員兵たちの戦後 |
第6回 | 戦跡の戦後 |
第7回 | 核と日本人の戦後1 |
第8回 | 核と日本人の戦後2 |
第9回 | 教育の戦後 |
第10回 | 若者たちの戦後―働く青年と教養 |
第11回 | 若者たちの戦後―学生運動1 |
第12回 | 若者たちの戦後―学生運動2 |
第13回 | 男女平等の戦後 |
第14回 | 「格差」の戦後 |
第15回 |
秋期まとめ―「戦後」の時代性と「終わらぬ戦後」
※ 授業の進展や社会情勢の変化などにより、授業内容や順序を変更する場合がある。 |