アニメーション文化論Ⅱ
担当者 康村  諒
単位・開講先 選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリング ARL-104

授業の概要(ねらい)

前期では総論として、映像史から現代日本のアニメ誕生までを概観しました。後期では、現代日本のアニメがなぜ海外で受け入れられたのか、発展したのか、その魅力について考えます。海外の研究者の視点も参考にしながら、個々の作品から、アニメーション(映像ドラマ)を分析していきます。

授業の到達目標

本講義では、現代日本の個々のアニメーションについての基礎知識を海外の視点も踏まえ考えます。作品の内容について(作家の伝記や時代背景よりも)、作品を自律的なものとして捉え、その構造・意味・象徴性などを考えます。自分自身で映像ドラマを分析する視点(力)を持てるようにします。

成績評価の方法および基準

平常点(授業への出席率・参加度)50%、期末試験50%
※出席率は3分の2以上を単位の条件とします。(公欠を除く)

教科書・参考文献

種別 書名 著者・編者 発行所
教科書 プリントを適宜配布。
参考文献 『現代日本のアニメ』(2002年) スーザン・J・ネイピア/神山京子訳 中公叢書
参考文献 『アニメ研究入門』(2014年) 小川昌宏/須川亜紀子編著 現代書館
参考文献 『アニメーションの事典』(2012年) 横田正夫・池田宏・小出正志編 朝倉書店

準備学修の内容

授業外の現代日本のアニメ(作品内容や産業として問題等)についての質問も受けつけます。アニメーション全般の知識を深めましょう。

その他履修上の注意事項

作品の紹介はシラバスとは多少前後(あるいは変更)することもあるので注意すること。
※講義の性質上、対面授業を基本とするため、一定数以上の履修希望者がいた場合、抽選による履修登録になります。

授業内容

授業内容
第1回 前期のまとめとガイダンス。映像文法の基礎。
第2回 『AKIRA』身体、変身、アイデンティティ①
第3回 『AKIRA』身体、変身、アイデンティティ②
第4回 『もののけ姫』ファンタジーと女性性、神話①
第5回 『もののけ姫』ファンタジーと女性性、神話②
第6回 『攻殻機動隊』テクノロジー化した身体とアニメ①
第7回 『攻殻機動隊』テクノロジー化した身体とアニメ②『アニマトリックス』日本的美意識の変化
第8回 『銀河鉄道999』少年の成長と旅立ち①
第9回 『銀河鉄道999』少年の成長と旅立ち②
第10回 『この世界の片隅に』歴史を見据えるアニメ①
第11回 『この世界の片隅に』歴史を見据えるアニメ②
第12回 『千と千尋の神隠し』カーニバルと封印の美学①
第13回 『千と千尋の神隠し』カーニバルと封印の美学②
第14回 テレビ・アニメ
第15回 総まとめとテスト。