担当者 | 山下 雅之 | |
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単位・開講先 |
選択 2単位 [社会学科]
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科目ナンバリング | SOC-329 |
フランス社会学の始まりは19世紀前半のオーギュスト・コントによる実証主義からといわれている。その理論的な展開を理解し、またその後の社会学の発展にどのように受け継がれていったのかを把握する。フランスの現代のマンガや社会問題などにもアプローチし、同時に現代の日本の文化事象について比較参照する。
基本的には、参加者の問題関心に合わせ、授業内容をカスタマイズする。
フランス社会学の起源とされる思想と、その歴史的な背景について一定の理解を得る。
少人数の参加者により、各自の問題関心を優先する形で、その深化をめざす。
授業内容を十分に理解し、自らの問題意識と重ね合わせてゼミで発表することができるかを総合的に判断する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | コントとデュルケームの間:1870年代のフランス社会学 | 山下雅之 | 木鐸社 |
参考文献 | 実証的精神論 | オーギュスト・コント | 岩波文庫 |
参考文献 | フランスのマンガ | 山下雅之 | 論創社 |
参考文献 | 動物化するポストモダン | 東 浩紀 | 講談社新書 |
授業内容に関連する資料の自主的な学習
各人の問題関心に合わせた十分な準備特に授業内でのプレゼンの活用を念頭に置く。
資料としては文献だけでなく、ネット上の文字データや画像、動画を活用できるようにする。
また日本語のサイトだけでなく、よりグローバルな視点から海外の外国語による情報も視野に入れてください。
各自の問題関心を明確にし、その関連分野から資料を集め、分りやすくまた視覚的要素を重視してプレゼンの資料を作成して下さい。
以下の授業内容は一例です。具体的な内容は参加者との相談で決めて行くよ・・
回 | 授業内容 |
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第1回 | オーギュスト・コントの自伝にかかわる歴史的事件 |
第2回 | ナポレオンから王政復古の時代へ |
第3回 | コントが師事した思想家 |
第4回 | 実証主義の展開 |
第5回 | 社会学の位置づけ |
第6回 | 社会の進歩と科学の発展 |
第7回 | 弟子による実証主義の継承 |
第8回 | 宗教と実証主義 |
第9回 | 実証主義に影響を受けた政治家たち |
第10回 | 共和政下の社会思想 |
第11回 | コントからデュルケームへ |
第12回 | 実験生理学と社会科学 |
第13回 | 自然主義文学と社会学 |
第14回 | 生物学に影響を受けた社会学 |
第15回 | デュルケムによる新しい実証主義 |