教育実践リフレクションⅣ
担当者 町支 大祐 , 小山 惠美子 , 坂本 和良 , 赤堀 博行 , 細戸 一佳 , 荒巻 恵子 , 魚山 秀介 , 鈴木 康仁, 蒲地 啓子 , 中村 雅子 , 五十嵐 義征, 清水 静海 , 前島 正明 , 石井 卓之 , 爲川 雄二 , 杉山 正宏
単位・開講先 必修  2単位 [教職研究科]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

授業は、少人数グループ編成のもと、複数の教員によるティーム・ティーチングの形態で行う。
リフレクションの場面や手法についての理解を深め、グループ内で授業分析・リフレクションを実施する。実施に当たっては、受講者の実習計画と連動させ、実際の実習に生きてはたらくものとなるようにする。
B類学生は、教育活動の様々な場面に照らし合わせてリフレクションの手法を理解・獲得するとともに、A類学生のリフレクションに対して指導助言を行う機会を重視し、その力量を高めるようにする。同様にA類の上級生も下級生に深いリフレクションをうながすことができるようにする。
秋学期の後半では、グループ協同で、授業案の作成、実践、リフレクション、再試行というサイクルを臨床的究明を重視して検討し、実際に取り組む。

授業の到達目標

<A類学生>
・基本的なリフレクションの手法を理解し、それを生かして自己の教育実習における実践場面をリフレクションし、実践力を向上させていくことができる。また、教師としての学びのサイクルを身につけることができる。
※上級生は、リフレクション手法の一層の習熟を図るとともに、教師としての学びのサイクルを工夫し、実践に生かすことができるようにする。
<B類学生>
・リフレクションの場面や手法を多面的に理解し、それを生かして自他の教育実践をリフレクションしたり、指導助言したりすることができる。また、教師としての学びのサイクルの重要性をとらえ、自ら実践したり、指導助言したりすることができる。

成績評価の方法および基準

リフレクションの実際(20%)、レポート・まとめ(60%)、グループワーク等(20%)を参考にして総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別 書名 著者・編者 発行所
教科書 リフレクション入門 坂田哲人、中田正弘、矢野博之、村井尚子、山辺恵理子 学文社2019
参考文献 教師教育学 F・コルトハーヘン 学文社2010

準備学修の内容

各自の教育実践、教育実習に対するリフレクションの記録を実習ノート等に、継続的に記録すること。

その他履修上の注意事項

リフレクションの意義や手法を、理論と実践から理解し、省察的な教師を目指すことを期待する。

授業内容

授業内容
第1回 求められる教師像の再構築
①春学期に行った実習を振り返るとともに、「反省的実践」の概念を理解し、改めて「目指す教師像」を検討する(講義)
②グループ討議(秋学期の実習計画及び自己の課題等を明確にする)
第2回 演ずることを通じて自己を見つめる。
①演劇リフレクション(講義・演習)。※ゲスト・ティーチャーを外部より招へいする。
第3回 アクション・リサーチ型リフレクションの手法を学ぶ
①OJTにおけるアクションリサーチ型リフレクションの実際(講義・演習)
②グループ討議(実習の振り返り)
第4回 リフレクション手法を生かしたアクションリサーチ(準備)
①第8回から14回までに実施する班別アクションリサーチ型リフレクションの計画を立てる。
第5回 リフレクション手法の習熟と実践Ⅰ~「子どもとのかかわり」を対象とした振り返り~
①少人数グループを編成し、ALACTモデルの「8つの問い」を生かしたラウンドテーブル型リフレクションに取り組む(講義・演習)
②グループ討議(教育実習の振り返り)
第6回 リフレクション手法の習熟と実践Ⅱ~「組織の一員としての自己」を対象とした振り返り~
①少人数グループを編成し、ALACTモデルの「8つの問い」を生かしたラウンドテーブル型リフレクションに取り組む(講義・演習)
②グループ討議(教育実習の振り返り)
第7回 リフレクション手法の習熟と実践Ⅲ ~「課題研究(下級生は教育実習中の課題)」を対象とした振り返り~
①少人数グループを編成し、ALACTモデルの「8つの問い」を生かしたラウンドテーブル型リフレクションに取り組む(講義・演習)
②グループ討議(教育実習の振り返り)
第8回 リフレクション手法を生かしたアクションリサーチⅠ
①獲得したリフレクション手法を生かし、班ごとのアクションリサーチに取り組む(班ごとに実施)
第9回 リフレクション手法を生かしたアクションリサーチⅡ(LMS)
①獲得したリフレクション手法を生かし、班ごとのアクションリサーチに取り組む(班ごとに実施)
第10回 リフレクション手法を生かしたアクションリサーチⅢ
①獲得したリフレクション手法を生かし、班ごとのアクションリサーチに取り組む(班ごとに実施)
第11回 リフレクション手法を生かしたアクションリサーチⅣ
①獲得したリフレクション手法を生かし、班ごとのアクションリサーチに取り組む(班ごとに実施)
第12回 リフレクション手法を生かしたアクションリサーチの報告会Ⅰ
①グループごとにリフレクション手法を生かして取り組んだ、アクションリサーチについて報告会を行う。
②全体協議(リフレクション手法をどのように学びに生かすか)
第13回 リフレクション手法を生かしたアクションリサーチの報告会Ⅱ
①グループごとにリフレクション手法を生かして取り組んだ、アクションリサーチについて報告会を行う。
②全体協議(リフレクション手法をどのように学びに生かすか)
第14回 リフレクション手法を生かしたアクションリサーチの報告会Ⅲ
①グループごとにリフレクション手法を生かして取り組んだ、アクションリサーチについて報告会を行う。
②全体協議(リフレクション手法をどのように学びに生かすか)
第15回 <まとめ>
①教師の成長にとってのリフレクションの意味を考え、レポートにまとめる。