文化人類学Ⅰ
担当者 リネペ アンドレ
単位・開講先 選択  2単位 [史学科]
科目ナンバリング CUA-201

授業の概要(ねらい)

本講義では主要な文化人類学者の研究活動、主著、キーとなるコンセプトに焦点をあてながら文化人類学の展開について
紹介する。文化人類学の基本概念は広く人文学の分野(歴史学、社会学、政治学など)に受容され、近年の研究に背景と
なる。本講義の内容は各学部学科の学生にメリットがある。(注意点:授業内の使用言語は日本語である。)

授業の到達目標

・文化人類学の展開について説明できる
・文化人類学の著名な研究書について説明できる
・カルチュラル・セオリーの論争を背景とするキーコンセプトを理解できる
・テレビや新聞で取り上げられるような議論がよく理解できるようになり、自分なりの理論構築ができる

成績評価の方法および基準

・平常点(30%)講義への積極的参加と、リアクションペーパーへの回答などを総合的に評価する
・中間テスト、期末テスト(70%)正当な理由なく試験を受験しなかった場合、0点の評価となるので注意すること

教科書・参考文献

種別 書名 著者・編者 発行所
教科書 『はじめて学ぶ文化人類学ー人物•古典•名著からの誘い』 岸上伸哲編 ミネルヴァ書房(2018)
教科書
参考文献 授業時に適宜紹介する予定。
参考文献

準備学修の内容

以下のような準備学習課題を課する。授業は各自の予習をもとに進めるので、やっていないと授業での活動を深めることが
難しくなる。
・講義内で指示した文献を読む
・講義の出席前に前回の授業のノートを読み返し、復習する

その他履修上の注意事項

・受講希望者は必ず初回の授業に出席する
・欠席や遅刻は止むを得ない場合は例外とし、定時には着席する
・講義計画は適宜変更する可能性がある
・合理的配慮などの特別な理由がない場合、パソコンの持ち込みは禁止する

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション(シラバスの説明、教科書の説明)
・講義ノートの取り方についての説明
(注意点:第1回目の講義はオンデマンド(LMS)で実施する予定。)
第2回 社会・文化進化論と文化概念(E. Tylor, W. Schmidt)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
第3回 日本の文化人類学の形成期と展開期(坪井正五郎、岡正雄、山口昌夫)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
第4回 歴史的個別主義(F. Boas)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
第5回 文化論 I(R. Benedict、M. Mead)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
第6回 文化論 II(M. Mead)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
第7回 贈与論 I(M. Mauss)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
第8回 贈与論 II(M. Mauss)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
・中間テスト
第9回 機能主義 I(B. Malinowski)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
第10回 機能主義 II(A.R. Radcliffe-Brown)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
(注意点:第9回目の講義をオンディマンド(LMS)で実施する予定。)
第11回 構造主義人類学 I(C. Lévi-Strauss)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
第12回 構造主義人類学 II (C. Lévi-Strauss)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
第13回 ポスト構造主義 I(P. Bourdieu)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
(注意点:第9回目の講義をオンラインで実施する予定。)
第14回 ポスト構造主義 II(P. Bourdieu)
・リアクションペーパーの発表とその討論(グループワーク)
(注意点:第9回目の講義をオンラインで実施する予定。)
第15回 総括と期末テスト
・後期授業の紹介