Web Syllabus(講義概要)

2019年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
ドイツ語4(German4) 江口 建
2年 後期 総合基礎科目選択 1単位
【総合・後期】 19-1-0113-4447

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

 中級ドイツ語への橋渡しを着実に行うことを目標とします。一年次に学んだドイツ語の初級文法の知識を拡大し、ドイツ語の総合的な能力の向上を目指します。あわせて、ドイツの文化や歴史、思想に対する理解を深めます。
 授業では、受講者のレベルに合った小説や新聞記事、ドイツ語のブログなどを実際に読んだり、映画を観ながらリスニング能力を鍛えたり、「ドイツ語劇」を演じたり、「ドイツ旅行ごっこ」を計画したり、「ドイツぶらり散歩」をしたりしながら、実用的なドイツ語を身につけます。ドイツ語の手紙の書き方や、インターネットを活用した学習、インターネットによるドイツの情報へのアクセスの仕方なども学びます。適宜、グループワークやプレゼンテーションを取り入れます。
 それらの協同学習を通じて、国際性への対応能力を身につけます。ドイツといえば技術大国であり、自動車産業をはじめとしてリサイクルシステムや自然エネルギーの開発への取り組みで有名ですが、将来的に、こういった分野に日本が本格的に乗り出すときに、次世代の日本の技術を担う学生たちが今からドイツ語を習得しておくことは有益です。単に実用的な「ことば」の習得だけでなく、こうした現在の動向やその背景となる文化、歴史、思想を併せて学ぶことで、視野の広い、深みのある人間を育成することを目指します。
 外国語を習得するということは、自分にいろいろな可能性を開いてやるということでもあります。例えば卒業論文や卒業研究でエコシステムや都市開発をテーマにしたいと考えているあなた。日本語や英語の文献に自分の探している情報が載っていないとき、もしもドイツ語が読めれば、そこにあなたの知りたい情報が見つかるかもしれません。
 なお、この授業は、総合基礎科目の学修目標1、2、3に関連します。

2.
授業の到達目標

・母語とは異なる表現方法や思考方法に対する理解を深めることができる。
・言語に反映されるドイツ人の“モノの見方”や考え方、発想の仕方(ドイツ的思考)を学ぶことで、国際性への対応能力を身につけることができる。
・ドイツの歴史や文化、職業、技術についての理解を深めながら、将来的に異文化交流の促進に貢献しうる人間性を養うことができる。
・社会に出てから必要となるコミュニケーション能力と情報発信能力の基盤を形成することができる。
・文法の解析や文章読解を通して、論理的思考力を養うことができる。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

期末試験: 40%
プレゼンテーション: 20%
授業態度(ペアワーク、積極的な発言、意欲的に取り組む姿勢、授業への貢献度): 20%
宿題・課題の提出: 20%

フィードバックとして、採点済みの課題やテストの答案を返却します。ドイツ語に関する質問は、随時、受け付けます。

4.
教科書・参考書

プリントを配布します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

1.指定した課題を自宅でやってくること以外に、次回の授業範囲を予習してくること。講読用テキストは下読みをして、単語や文法を調べ、ノートにまとめておくこと(30分)。うまく訳せなかったところや、意味がわからないところは、なぜわからないのか、どこにつまづいているのかを、自分で分析してみてください。
2.授業で学習したことを復習しておくこと(30分)。ノートを読み返し、学習したことが定着しているか課題を解いてみてください。次回の授業にスムーズに参加できるように頭の中を整理しておいてください。次のステップに進むには、すでに学習した事柄を繰り返し練習し、着実に定着させておくことが大事です。
3.学習してゆくなかで疑問に思ったことを、そのつどノートに箇条書きにしておきましょう。そうすることで探求意欲が湧きます。できるだけ毎日、ドイツ語に触れましょう(30分)。

6.
その他履修上の注意事項

 ドイツ語初級クラスを修了した学生、または、それと同等のドイツ語能力を有する学生を対象としています。ただし、初級段階で学習した事項も繰り返し復習しますので、ドイツ語能力に不安があっても心配は要りません。ドイツ語に興味・関心がある人は、遠慮なく受講してください。

7.
授業内容

【第1回】
授業の進め方について
【第2回】
テキスト講読(1) 企業のサイトを読んでみよう
【第3回】
テキスト講読(2) 続き
【第4回】
視聴覚教材を使った学習(1) ホームドラマで使われるドイツ語
【第5回】
視聴覚教材を使った学習(2) 続き
【第6回】
テキスト講読(3) 児童文学を読んでみよう
【第7回】
テキスト講読(4) 続き
【第8回】
視聴覚教材を使った学習(3) 社会派ドラマで使われるドイツ語
【第9回】
視聴覚教材を使った学習(4) 続き
【第10回】
ドイツ語のメール、クリスマスカードの書き方
【第11回】
ドイツ旅行を計画してみよう
【第12回】
ドイツ語劇を演じてみよう(1)
【第13回】
ドイツ語劇を演じてみよう(2) 続き
【第14回】
総復習と理解度の確認
【第15回】
試験とまとめ、フィードバック