Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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自動車整備実習2(Practice for Automobile Maintenance:Part2) 加藤 彰
2年 AT後期 専門科目選択 3単位
【機械・後期】 19-1-0194-4885

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

試運転台に取付けられた、実際に運転可能な状態の自動車用ガソリンエンジンを部品の構成・作動を説明しながら分解していきます。分解した部品はその都度、点検や測定作業を行いエンジンの状態を確認していきます。組付け後は正常に運転するよう調整・診断を行います。
この授業ではDP2~DP5についての知識、技術、態度を修得します。

2.
授業の到達目標

学生は次の内容を理解し身に付け、実践出来る事を目標とします。
(1)レシプロエンジンの基本構造・作動原理・各部名称。
(2)分解・組付け・調整方法。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

期末試験(50%)、課題レポート(50%)とし、授業態度を減点方式で評価します。授業態度とは授業初日に配布する「実習作業の心得」を守ることです。
授業中に逐次演習課題を出し、その回答を解説します。更に最後の授業で全体に対しるフィードバックを行います。
なおレポートは、A4用紙縦に横書きでボールペンを使用し、全実習に対して1回の実習ごとに内容・課題等をまとめ表紙に学籍番号・氏名を記入して定期試験日に提出して下さい。

4.
教科書・参考書

教科書:「自動車整備工具・機器」全国自動車整備専門学校協会発行、国土交通省自動車交通局推薦「三級自動車ガソリンエンジン」「二級ガソリン自動車・二級ジーゼル自動車エンジン編」日本自動車整備振興会連合会発行、国土交通省自動車交通局監修
教材:1300cc水冷4サイクル直列4気筒ガソリンエンジン、分解・組み立てに必要な各種専用工具、各種測定器類

5.
準備学修の内容・必要な時間

毎回予習として、授業内容に示した固有名詞及び関係などの意味を調べ,纏めて(約1.5時間)から授業に臨んでください。特に部品名称と機能については、ある程度理解しておくことが望ましいです。授業後には約1.5時間程、学んだ内容の復修を行い理解を深めて下さい。
そして、全授業毎に実習内容のレポートを作成して下さい。

6.
その他履修上の注意事項

実習は全て出席することが必要です。遅刻・欠席・早退のチェックを厳密に行います。
レポート用紙やノート等は各自で用意して下さい。実習では、事前に購入した全員同一仕様のユニフォーム・帽子・安全靴を着用し、各自の工具を使用します。

7.
授業内容

【第1回】
安全作業の心得、エンジンの概要説明、燃料・冷却系等の切り離し
【第2回】
電気装置の取り外し、コンバータハウジング、トルクコンバータの取り外し、エンジンスタンドへ設置
【第3回】
補機部品の取り外し。タイミングチェーンの取り外し
【第4回】
シリンダヘッド、カムシャフト、吸排気バルブの取り外し
【第5回】
ピストン、メインベアリング、クランクシャフトの取り外し
【第6回】
各部品洗浄、名称確認
【第7回】
各部構造・作動確認
【第8回】
点検、測定、良否判定
【第9回】
点検、測定、良否判定
【第10回】
メインベアリング、ピストン、クランクシャフト組付け
【第11回】
シリンダヘッド、吸排気バルブ、カムシャフト、タイミングチェーン組付け
【第12回】
補機部品、トルクコンバータ、コンバータハウジング組付け、試運転台へ設置
【第13回】
電気装置取付け、燃料・冷却系等組付け
【第14回】
調整・診断作業
【第15回】
試験とまとめ