Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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航空工学概論(Introduction to Aeronautical Engineering) 米田 洋
1年 後期 専門科目選択 2単位
【航空・後期】 19-1-0255-2610

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

航空技術の歴史、標準大気、宇宙空間、飛行機の種類と構造、揚力と抗力、高揚力装置、有害抗力、エンジン推力、ターボファンエンジン、エンジン性能、飛行機の性能、失速速度、必要推力、上昇性能、航続距離、静的安定と動的安定、縦および横方向の安定性、飛行制御、航空計器、航法と誘導、構造設計と強度、材料工学など、航空工学の基礎知識を体系的に学びます。
この授業では、DP2に関する専門的知識を習得します。
この授業は主に講義形式ですが、授業の最初に、先週以前の復習を兼ね、関連する話題についての自由討議も随時行います。
本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は航空機を設計製造する企業において航空機設計開発業務に携わった経験があり、授業では、企業における実例や実体験、現場での課題などを題材とした議論等を行います。

2.
授業の到達目標

学生が、進歩の早い航空工学の広範な知識を平易に理解し、しかも応用力がつくように空気力学、航空力学、推進工学、安定制御、構造強度、材料科学などの基礎的な概念を航空工学に関連付けて習得して説明できるようになることを目標とします。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

期末試験によります(100%)。出席率以外に期末試験受験の要件があります。下記「その他」を読んでください。
LMS演習の自動採点はフィードバックの一部であり、14回目の講義では、講義全体を俯瞰した重点のフィードバックをします。

4.
教科書・参考書

教科書:室津義定 編著『航空宇宙工学入門』森北出版 ISBN-13: 978-4627690325
当日は教科書の必要部分も含め、講義教材(パワーポイント)をスクリーンに投影して講義を行います。

5.
準備学修の内容・必要な時間

教科書を事前に熟読してください。次回の講義資料はLMSに掲載しますから、事前に読んできてください。(1.5時間)
復習として、講義後一週間以内提出のLMS演習を行なってもらいます。何回かトライできるように設定しますので、復習しながらトライすることで、自らの理解状況を確かめつつ復習できると思います。(1.5時間)このテストをベースに、期末試験を行います。またこれをきちんと提出しないと期末試験が受けられませんので、下記「その他」をよく読んでください。

6.
その他履修上の注意事項

基本的には、講義後のLMS演習について、きちんと回答する努力をして提出している数がLMS演習総数の2/3以上無い場合は、期末試験を受験できません。

7.
授業内容

【第1回】
飛行機のあゆみ
【第2回】
(続)飛行機のあゆみ、大気の基礎
【第3回】
航空機の形態、揚力と抗力 (1):循環と揚力
【第4回】
揚力と抗力 (2):2次元翼、3次元翼に働く空気力、抗力の分類、高揚力装置、高速空気力学
【第5回】
推進 (1):ジェットエンジン推力
【第6回】
推進 (1):ジェットエンジン推力の続き、推進 (2):プロペラ推力
【第7回】
飛行機の性能
【第8回】
飛行機の性能(復習)、飛行機の安定性と操縦性 (1):静的安定と動的安定、縦の安定性
【第9回】
飛行機の安定性と操縦性 (2):縦の安定性続編、横・方向の安定性、運動モード、操縦性
【第10回】
計測・制御と航法 (1):操縦装置、空盒計器
【第11回】
計測・制御と航法 (2):ジャイロ計器、その他の計器、GPSなど
【第12回】
構造と強度
【第13回】
航空機の運行と管制
【第14回】
重要点の補足説明
【第15回】
テスト、まとめ