Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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ヘリコプター航法(Navigation for Helicopter) 倉増 和治
1年 HP後期 専門科目選択 2単位
【航空・後期】 19-1-0258-3818

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

航空機が安全、確実、迅速に出発地から目的地に飛行する方法(航法)、及び 関連する基礎的な知識、計算方法、理論的な背景等を学び修得します。また操縦実習(航法)において、航空機の位置の確認、針路の決定、到着予定時刻の算出等が円滑に実践できるように学習します。
この授業は、DP1に関する基礎的な知識とDP3に関する専門的な知識を修得します。

2.
授業の到達目標

航法に関連する基本的な知識を修得し、航法計画の作成 及び その飛行中の機位の確認、針路の決定、到着時刻の算出等の要領を修得し、国家試験(航法)に合格できるレベルに到達できます。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

期末テストで評価します。
授業の内容の理解度を確認しながら進めます。
最後の授業で全体に対するフィードバックを行い、テストの解答を解説します。

4.
教科書・参考書

教科書:『空中航法入門』紺谷 均著(鳳文書林出版販売 ISBN978-4-89279-280-9)
『航法計画と飛行要領』(アルファ-アビエィション)
参考書:『AIM-j』(日本航空機操縦士協会 ISBN978-4-931160-02-6)
航法用具:航法計算盤(フライトコンピューター)、プロッター
     航空図(区分航空図 関東・甲信越1/500,000、TCAチャート東京/成田1/250,000)

5.
準備学修の内容・必要な時間

1、予習として、授業終了時、教科書の次回の授業範囲をお知らせしますので、教科書を読んで理解できない点、疑  問点をノートにまとめておくこと。(1.0時間)
2、復習として、授業内容を、今後いつでも見返り復習できるように要点を整理しノートにまとめてください。(2.0  時間)

6.
その他履修上の注意事項

操縦士として、確実に修得しなければならない内容です。
航法計画の作成は、実習となります。航法用具を準備してください。(事前にお知らせします。)

7.
授業内容

【第1回】
     空中航法概説(目的、三作業、種類、最新の航法)、地球の座標(圏、座標)
     航法の要素(方位、距離、時、速度、航路)
【第2回】
     航空図(投影法、条件、メルカトール、ランバート)、磁気羅針儀(原理、
     針路の計算、方位、自差)、ジャイロ航法計器(DG)
【第3回】
     気圧高度計(原理、標準大気、高度計の規正、高度の種類、真高度)
【第4回】
     速度計(原理、誤差、定義、速度修正)
【第5回】
     航法計算盤の用法(距離・時間・速度の計算、燃料・燃費・時間の計算、単
     位の換算)、チャート・プロッティング(方位、距離測定)
【第6回】
     航法計算盤の用法演習 及び 推測航法概説
【第7回】
     地文航法(判読、計画作成留意事項、飛行計画作成)
【第8回】
     地文航法(距離測定、飛行要領)
【第9回】
     保命法
【第10回】
     航法計画の作り方
【第11回】
     航法計画、飛行計画の作成実習1回目
【第12回】
     航法計画、飛行計画の作成実習2回目
【第13回】
     航法での飛行要領
【第14回】
     航法の流れ(準備、調整等~飛行の終結)
【第15回】
     テスト、まとめ