1. |
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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この講義はDP1、DP3、 DP4に該当します。この授業は講義形式ですが、適宜ペアワークを行います。 動物発生を通して広く科学的知識を得て、現在問題となっている医療や産業に結びつくことを理解してもらいます。動物は卵から発生し、決まった時間軸の中で「細胞分化」することで個体へとなっていきます。そのためとても厳密な制御機構が働いています。この授業では古典的な発生学の概念を学んでもらう事と近年急速に発達してきた遺伝子発現制御や環境要因による発生生物の調節や異常などを学んでもらいます。 この授業を通じて体得する多様な理論や方法論を活用して、専門分野のみならず、様々な社会分野で生かせる知識を養います。
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2. |
授業の到達目標 |
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学生は発生の初期過程、および幹細胞と分化を説明できるということを目標に進めていきます。 また学生は生き物の進化や発達を通じて生命の多様性や生命倫理的な知識を持つことを目標に進めます。
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3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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中間試験(30%) 総合試験(50%) 特別講義は講義終了後のレポート提出(20%)になります。 中間試験や定期試験の解説は試験終了後、もしくはLMSに掲載します。
原則再試験は行いません。
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4. |
教科書・参考書 |
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随時プリントを配布します。
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5. |
準備学修の内容・必要な時間 |
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広い範囲の生物学的な知識がこの発生生物学の講義の内容の理解には必要となりますので分子生物学的な知識、遺伝学的知識も必要になります。各授業はLMSに資料をアップします。 講義前にLMSをアップしますので事前学習をしておくと講義の内容がスムーズに理解できます。予習時間は30分から1時間です。 授業後LMSの復習をしてください。プリントや講義を聞いていて要点を記入できなかったりする場合がありますので必ず各回終了後にLMSを見てください。復習時間は30分程です。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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生物1、2はもとより、1年で学んだ基礎遺伝学、細胞生物学の受講を勧めます。2年での分子遺伝学、生化学も含めた複合的な知識と理解が必要になりますので並行して受講するのをお勧めします。
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7. |
授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション:動物発生とダーウィンの進化論 | 【第2回】 | 細胞分化の概念-全能性と多能性 | 【第3回】 | 配偶子の形成と受精 | 【第4回】 | 卵割と胞胚・胚盤胞 | 【第5回】 | 三胚葉の形成から器官の形成1-体の位置情報を決めるもの | 【第6回】 | 三胚葉の形成から器官の形成2-心臓はなぜ左にあるのか? | 【第7回】 | 三胚葉の形成から器官の形成3-ヘビの肢はどこにいった? | 【第8回】 | 中間試験 | 【第9回】 | 試験の解説、神経系の発生 | 【第10回】 | 環境による発生の異常-奇形、内分泌撹乱物質 | 【第11回】 | 環境要因と正常な発生-環境は発生を制御できるか? | 【第12回】 | 発生のスピードと再生能力 | 【第13回】 | 発生学を制御出来るか?-生命の制御と倫理観 | 【第14回】 | 特別講義 | 【第15回】 | 総合試験とフィードバック |
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