Web Syllabus(講義概要)

コンピューターやスマートフォンなどの情報電子機器は日常生活になくてはならないものとなっていますが、大学における学習や研究にも必要不可欠なものです。情報基礎２では、バイオサイエンスを学ぶ上で必要となるＩＴ技術の利用方法の基礎を学びます。この授業では、DP2,DP3,DP4の知識や能力を修得できます。

コンピューターをバイオサイエンスの様々な分野に応用できるようになるために、以下のような項目を習得することを目標とします。
１．実験データの処理や解析方法の基礎が理解できる。
２．化学構造式描画用ソフトを用いて、簡単な構造式や化学反応式が描けるようになる。
３．データベースにアクセスしてタンパク質や核酸の立体構造を表示し、簡単な解析ができるようになる。
４．バイオインフォマティクスの初歩が理解できる。
５．以上のことを利用してレポートや科学論文が書け、発表（プレゼンテーション）ができるようになる。

毎回実習を行い、課題の提出を求めます。これらの提出物の点数の合計により評価します。定期試験は行いません。
作成したパワーポイントファイルを用いてプレゼンテーションをしてもらう中でフィードバックを行います。

教科書は使用しません。必要に応じて資料やプリントを配布します。

あらかじめ配布する資料をよく読んで、キーワードをインターネットなどでよく調べてノートにまとめておいて下さい（0.5時間）。また、各テーマごとに課題レポートの作成し提出してもらいます（1時間）。

特にありません。

【第１回】

バイオサイエンスと情報（ガイダンスと初期設定）

【第２回】

表計算ソフトの復習とグラフ表示法　データのグラフ化と統計関数

【第３回】

表計算ソフトによる科学的なグラフの書き方　統計値のグラフ表現と相関係数の算出

【第４回】

表計算ソフトによる最小自乗近似１　考え方と計算法、グラフ表示法

【第５回】

表計算ソフトによる最小自乗近似２　課題による実習

【第６回】

コンピューターを用いる化学構造式の描き方１　Symyx Drawの基本操作

【第７回】

コンピューターを用いる化学構造式の描き方２　様々な天然有機化合物の作成

【第８回】

コンピューターを用いる化学構造式の描き方３　β-ラクタム系抗生物質の生合成経路の作成

【第９回】

立体構造表示ソフトによる生体高分子の表示と解析１　raswinのインストール

【第10回】

立体構造表示ソフトによる生体高分子の表示と解析２　ＰＤＢの概要と描画の基本

【第11回】

立体構造表示ソフトによる生体高分子の表示と解析３　課題による演習

【第12回】

バイオインフォマティクス入門　NCBIデータベースからの遺伝子情報の取得

【第13回】

バイオインフォマティクス入門　CLUSTALWによる分子系統樹の作成

【第14回】

パワーポイントによるプレゼンテーション入門　スライドの作成

【第15回】

パワーポイントによるプレゼンテーション入門　プレゼンテーション実践