1. |
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
|
授業は主にパワーポイントを用いて進め、適宜演習問題を行います。 まず、有害性化学物質による健康被害の実例を概説し、化学物質の毒性試験法とヒトに対する安全評価について学びます。次いで化学物質の吸収、分布、代謝、排泄の基本過程を学んだ後に各論に移り、重金属、農薬、環境汚染物質、工業用薬品、自然毒、内分泌攪乱物質、化学発癌物質、乱用薬物など、代表的な有害性化学物質の毒作用について学びます。 この授業では、学位授与の方針(ディプロマポリシー)DP2、DP3に関する知識、技能、態度を修得する。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
・我が国で発生した毒物混入事件、公害病、および薬害事件を概説できる。 ・毒性試験法を列挙し、その内容を説明できる。 ・化学物質の安全性評価法を列挙し、その内容を説明できる。 ・化学物質の代謝反応について概説できる。 ・化学物質による発がん機構を概説できる。 ・代表的な化学物質の毒作用と疾患との関連を説明できる。 ・代表的な乱用薬物を列挙し、その作用を説明できる。 ・化学物質の法規制について概説できる。
|
3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
|
定期試験(100%)の結果により評価します。試験の解答例・解説はLMSにアップします。 定期試験の受験資格として2/3以上の出席が必要となります。また、原則として再試験は行いません。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
講義資料はLMSに掲載しますが、必要に応じて印刷資料を配付することもあります。 教科書:特になし 参考書:『新版トキシコロジー』日本トキシコロジー学会(編)、朝倉書店 ISBN978-4-254-34025-9 『薬物代謝学』加藤、横井、山添(編)、東京化学同人 ISBN978-4-8079-0711-3 『毒の科学』舟山信次、ナツメ社 ISBN978-4-8163-5409-0 『毒と薬』鈴木勉(監)、新星出版社 ISBN978-4-405-10805-9
|
5. |
準備学修の内容・必要な時間 |
|
LMSに掲載されている授業コンテンツに事前に目を通し、専門用語の意味等を理解しておいて下さい。 演習問題をLMSに掲載するので、授業終了後、試験前などに復習・理解度の確認を行って下さい。 授業中の疑問点をまとめ、参考書などを利用し、次回の授業までに解決しておいて下さい。 該当期間に30時間以上の予習復習が必要です。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
定期試験の受験資格として2/3以上の出席が必要となります。
|
7. |
授業内容 |
|
【第1回】 | 毒とは何か?基本知識とその分類 | 【第2回】 | 毒と人間の歴史 | 【第3回】 | 化学兵器、毒物混入事件、公害事件および薬害事例 | 【第4回】 | 化学物質の毒性試験法と安全性評価法 | 【第5回】 | 化学物質の体内動態(吸収、分布、代謝、排泄の基本過程) | 【第6回】 | 化学物質による発がん | 【第7回】 | 無機化学物質の毒作用(カドミウム、鉛、水銀、ヒ素など) | 【第8回】 | 有機化学物質の毒作用(PCB、ダイオキシン類、農薬など) | 【第9回】 | 自然毒の毒作用(動物性自然毒、植物性自然毒) | 【第10回】 | 有害ガス、病原性微生物の毒 | 【第11回】 | 毒の有効利用 | 【第12回】 | 化学物質による中毒事故と処置 | 【第13回】 | 乱用薬物(麻薬、覚醒剤、大麻、幻覚剤、向精神薬) | 【第14回】 | 化学物質の法規制 | 【第15回】 | テスト、まとめ |
|