Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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先端科学技術序論(Introduction to Advanced Sciences and Technologies) 各教員
1年 前期 専門基礎科目選択 2単位
【情電・前期】 19-1-0433-2501

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

情報工学分野、電子工学分野を中心としたそれぞれの専門分野における最新の知識と技術について、基本原理から具体的な応用まで、最先端で活躍する研究開発者でもある各教員が、講演会形式で平易に紹介します。
今後選択する授業科目を各自が決める参考になるように、先端科学技術と授業科目との関連についても説明します。
この科目は、ディプロマポリシーDP1,DP4C,DP4M,DP4Eに関連する科目です。

2.
授業の到達目標

ディプロマポリシーDP1,DP4C,DP4M,DP4Eに則り、科学技術に対する興味を高めます。
また、科学技術の最新の知識やそれらの応用について理解します。
学生各自がこれから大学で重点的に学んでいく分野を決めるためのきっかけを掴みます。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

担当教員ごとに試験、または、レポートが課されます。
各回に均等に割り振られた評価点の合計で成績を評価します。理工学部履修要項に則り、S評価の対象者を相対評価で上位10%以内とします。
また評価点に関わらず、全15回の授業のうち2/3以上の出席回数を満たさない者を無資格とします。
再試験を行ないません。
受講者には、オフィスアワーなどに教員を訪ね、発展的内容について指導を受けることを望みます。また、必要に応じてLMS等によりフィードバックします。

4.
教科書・参考書

教科書・参考書は使用しませんので、特にありません。
各担当教員から必要な個別資料をLMSにて配布します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

予習として、LMSに掲載された各授業回の指示に従い学習してください(約1.0時間)。
復習として、授業中もしくはLMSに掲載された各授業回の指示に従い学習してください(約2.0時間)。各担当教員は、レポート課題を与えるか、関連する書籍、文献等を紹介し要点要約等を指示します。
時間に余裕があれば、各授業でのテーマに関する新聞記事を読んだり、テレビ番組を視聴したりして下さい。
興味を持ったテーマについては、知識を深めるために関連図書等を読んで下さい。

6.
その他履修上の注意事項

技術講演会を聴く態度と技能を身に付けるよう努力して下さい。
授業計画で予定された順序を掲示による予告なく変更する場合があります。

7.
授業内容

【第1回】
知的情報処理:知的システムや知能ロボットを概観して古典的な人工知能の限界を理解し、最新の研究や今後の展望について解説(山根健)
【第2回】
生体医工学・福祉工学の挑戦:医療や福祉のために用いられる工学について、その歴史と最先端技術、解決すべき課題について紹介(小川充洋)
【第3回】
論理学の歴史とコンピュータの起源:ゲーデル、チューリング、フォン・ノイマンの業績を中心に、論理学の歴史とコンピュータの起源との密接な関連について解説(上出哲広)
【第4回】
太陽光発電システム:身近な再生エネルギー源である太陽光による発電技術について基本原理・課題・動向、本学での取組みを解説します。(小林靖之)
【第5回】
ブロックチェーン, 乱数, 量子力学:改竄不能なディジタル情報をもたらすブロックチェーンにおいて、乱数の存在は不可欠ですが、真の乱数を証明可能な形で生成するためには量子力学が必要です。この"奇妙なトリオ"の解説を行います(近藤直樹)
【第6回】
心理的距離と社会的孤立:人間関係を観察するためのウェブアプリケーションを体験し,人が自分自身や他者との関係をどのように捉えているかについて,深く考えます(塩野目剛亮)
【第7回】
エレクトロニクスコースで学ぶこと1:ロボットに関する授業の概要と学生の教育研究の成果を説明します。また、主な就職先についても紹介いたします。(蓮田裕一)
【第8回】
エレクトロニクスコースで学ぶこと2:エレクトロニクスコースの柱の一つである電気通信について、現場で17年間働いてきた担当教員の企業経験を交えて紹介いたします。(平谷雄二)
【第9回】
情報科学コースで学んでSEになろう:情報システムの企画・開発・運用をするのがSE(システム・エンジニア)。「情報システム」とはどのようなものか、生活にどう役立っているのかを理解します。(渡辺博芳)
【第10回】
ヒューマンコンピュータインタラクションと情報科学:人間とコンピュータの相互関係について、ユーザインタフェースに関する内容を中心に既存技術から先駆的研究までを紹介(水谷晃三)
【第11回】
情報メディアコースで学ぶこと:情報メディアコースの演習科目や講義科目について説明します。またマルチメディアコンテンツの素材としての3DCGの作り方や実例について概観します。(佐々木茂)
【第12回】
コンピュータシステムの高性能化:コンピュータシステムに求められる性能には、どのようなものがあり、どのようにしてその性能を高めているのか紹介(古川文人)
【第13回】
行動分析とモデリング:社会には、多種多様な問題が存在します。ここでは、「人の行動」に着目し、行動を定式化して、未来の可能性を最大化する最適な案を選択するための理論と手法について説明します。(眞坂美江子)
【第14回】
視覚復号型暗号とその応用:現在利用されている暗号系の現状について簡単に述べた後に、復号に際して計算機を必要とせず、人間が目で見るだけで復号可能な視覚暗号の原理と応用例を紹介(盛拓生)
【第15回】
量子コンピュータ:従来コンピュータと何が違い、何ができるのかなどの基本の解説からはじまり、世界の研究開発状況を俯瞰し、今後の展望をわかりやすく解説する(棚本哲史)