Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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技術業人間学(Engineering Humanics) 尾崎 恭一
2年 後期 専門科目選択 2単位
【情電・後期】 19-1-0480-4461

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

生き方に確信が持てない、人と会話がうまくできない、交渉や断り方が下手でだ、うまく自分の意見を主張できない、まわりに流されやすいなどは、個人的な人間関係でも仕事を進める上でも困った問題です。
そこで、人間とは何かという哲学的な理解から始まって、生きることの意味や技術者としての生き方、感情・適応の理論、幸福とは何か、労働の意義と疎外などについて学びます。その知識に基づいて社会生活、とくに職場コミュニケーションの方法を実践的に探っていきます。
 この科目は、ディプロマポリシーDP1、4、5、6に関連する科目です。

2.
授業の到達目標

次のような力が身につくことを目標とします。
 (1)人間とは何か、自分とはどういう人間であるかを理性的につきつめて考えていける。
 (2)人間の幸福、パーソナリティや感情についての理解が深まり、ありのままの自分を受け入れやすくなる。
 (3)さわやかなコミュニケーション、主張の仕方・断り方などの理論を理解し、それを少しでも実践の場で使えるようになる。
 (4)人間関係の作り方、他人との接し方がすこし上手になり、ストレスが減る。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

 授業時数の2/3以上出席した学生について、レポート得点(20%)、発言・発表得点(10%)、テスト得点(70%)で評価します。レポート提出や発言・発表で、人間とは何かということの理解と適切なコミュニケーションについての実践的な理解がでできていれば合格とします。
 講義でのコミュニケーションそのものがフィードバックを含みます。

4.
教科書・参考書

独自の教材を用意します。配布済みの教材をくりかえし参照してください。

5.
準備学修の内容・必要な時間

1.配布教材を事前によく読んでおいてください。
2.授業終了時に示した課題がある場合は、その課題レポートを必ず作成してください。
当該期間に30時間以上が,上記の予復習に必要です。

6.
その他履修上の注意事項

・情報電子工学科を対象とするクラスにおいて、この科目はJABEE対応プログラムの選択必修科目、学習・教育到達目標中項目2-3に対応する科目となります。
・レポートは、配布する原稿用紙に、手書きで作成して下さい。
・提出レポートについては下記の設定基準で内容を評価します。
 1.序論・本論・まとめの必須事項を書いている。 2.問題を疑問文で明示している。 
 3.問題に答える主張を記述している。 4.主張を根拠(証拠や理論)に基づいて証明している。

7.
授業内容

【第1回】
人間とは何か
【第2回】
人間観の課題と変遷
【第3回】
人間の価値と生きる意味
【第4回】
人間の欲求内容、充足と適応
【第5回】
パーソナリティと性格
【第6回】
対人関係上の好き嫌いと共感共苦
【第7回】
個人の幸福と社会の幸福
【第8回】
労働の本質と労働の疎外
【第9回】
労働の権利:働き甲斐、労働条件、生活保障
【第10回】
プロフェッショナルの要件と技術
【第11回】
コミュニケーション:自己主張権と相互承認・組織承認
【第12回】
拒否権と相互承認・組織承認
【第13回】
各種ハラスメントの認識と対応
【第14回】
熟議と争論
【第15回】
まとめ