Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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教育心理学(Educational Psychology) 横山 明子
1年 後期 基礎分野選択 2単位
【柔整・後期】 19-1-0560-2354

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

 学力低下や学習意欲の低下が叫ばれている現在、生徒の学習活動を充実させることは教師の重要な役割です。また、教師は生徒の学習への興味や意欲など一人一人の状況を把握しながら学習者にあわせて教育して行くことが求められます。そのために、生徒たちはどのような学習をしていくのか、そのための効果的な教育方法や適切な学習環境について学んでいきます。
 具体的には、学習の概念や学習のプロセス、基本的な考え方である学習の原理や理論について学びます。さらに、授業設計や評価の具体的方法について学び、それまでに学んだことを活用して、具体的な学習計画を作成します。
 これらの学修活動を通じて、生徒の学習活動における重要な要素について理解できるようにします。
 授業方法については、講義形式だけではなく、グループ活動を行いながらディスカッションとプレゼンテーションを行います。また、学修ポートフォリオを作成し、自分の学修の省察を行います。
この授業は、学修目標の2と3を目標とします。

2.
授業の到達目標

社会科学のうち、教育心理学についての関心を深め、教育心理学の基本的な考え方と教育心理学の基本的事項について習得することを目標とします。
1.私(学生)は、学習の原理と基本的理論について正しく説明できます。
2.私(学生)は、学習の理論の知識を活用して、インストラクショナルデザイン(授業設計)の考え方を学んで、具体的に計画を立てることができます。
3.さらに、私(学生)は、その計画について、どのような学習の原理に基づくのかについて説明できます。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

授業中のレポート(30%)と学修ポートフォリオ(50%)と最終試験(20%)によって評価します。レポートと学修ポートフォリオはコメントをつけて返却し、解説をします。

4.
教科書・参考書

教科書:『子どもとむかいあうための教育心理学概論』 会田元明、内野康之人、横山明子著 
     ミネルヴァ書房 ISBN-10: 4623029581  ISBN-13: 978-4623029587
参考書:火星の人類学者 オリバーサックス ハヤカワ文庫NF
     ISBN-10: 415050251X  ISBN-13: 978-4150502515
その他の教材については、LMSを使用し,授業時配布します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

【事前学修】
 第2回~第8回、第13回~第14回 教科書の次回の授業範囲や配布された教材を読み、事前課題に取り組みます(1時間程度)。
 第9回~第12回 配布した資料を読んで、課題に取り組みます(2時間程度)。
 課題は各回の授業の最後に示すと同時に、LMSにアップします。
【事後学修】
 第2回~第14回 授業で学んだ内容について事後課題に取り組みます(1時間程度)。 
 課題は各回の授業の最後に示すと同時に、LMSにアップします。

6.
その他履修上の注意事項

教職以外の学生も、社会科学の一分野である、教育心理学について視野を広めることは大切ですので、積極的履修して下さい。
LMSを使用します。

7.
授業内容

【第1回】
本授業の学習目標と計画、学修ポートフォリオの作成についての説明を聞き、理解します。
「人間の心とは何か」を考え、心理学について理解します。
【第2回】
「学習」について考えるために、簡単な例を用いて学習計画を作成します。
【第3回】
前回作成した学習計画を発表し、学習の意義について理解します。
【第4回】
学習のさまざまなメカニズムの内容について学びます。
【第5回】
学習のメカニズムについて具体例をもとに説明し、さらに理解します。
【第6回】
学習の動機づけやレディネスの意義と内容について学びます。
【第7回】
教授学習における3方向コミュニケーションとKR情報の役割を学び、レポートを作成します。
【第8回】
前回学んだKR情報についての具体例をあげて、その意義を説明できるようにします。
課題レポートの発表を行います。
【第9回】
学習理論のうち、パブロフの条件反射理論について学びます。
【第10回】
学習理論のうち、ソーンダイクとスキナーの理論を学びます。
【第11回】
学習理論のうち、トルーマンとケーラーの理論を学びます。
【第12回】
これまでの内容をふまえて連合説と認知説の違いを学ぶ。具体的な事例について考えます。
【第13回】
インストラクショナルデザインに基づく学習計画の作成のしかたを学び、具体的な計画を作成します。
【第14回】
作成した学習計画の発表と討論を行います。
【第15回】
試験とまとめ
授業で学んだことをコンセプトマップで可視化し、ポートフォリオ作成します。さらに、授業全体を振り返り、授業のまとめを行います。