Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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包帯・固定法実習(Bandaging and Fixation:Practice) 疋田 拓也
1年 前期 専門分野必修 2単位
【柔整・前期】 19-1-0582-3798

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

 医療人としての第一歩として白衣を着て身だしなみを整えることで自覚を持ってもらいます。実技習得の心得、実技実習室のルール、授業態度、授業の進め方を理解してもらいます。柔道整復師が使用する固定材料を学習し、その中でも包帯法の重要性とその難しさを学び、包帯の種類、目的、上手な巻き方、巻き戻し方を学習した上で、包帯固定学を基本とした包帯法の実技を習熟します。主に基本包帯法の各種包帯法を練習し、部位別包帯法では習得した基本包帯法を使って体の各部位を実際に施行して包帯技術を向上します。学生同士のペアワークにて実技することで、コミュニケーション能力の向上も図ります。この授業ではDP3に関する知識、技能を習得します。
本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は接骨院実務に携わり、授業では基礎包帯法を習得後、部位別包帯法では実際に患者に施行する包帯法の感覚を忠実に再現できるよう実習を行います。

2.
授業の到達目標

 包帯法を中心として実技を行います。基本包帯法、各種部位包帯固定法を習熟し、お互いに施術することで術者、患者の立場から実際に包帯を体験することで互いの感覚を体験します。また、完成度の高い包帯法を目指し、治療家としての向上心、柔道整復師への熱意を持つことで医療人としての意識を芽生えることを目的とします。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

 実技試験Ⅰ~Ⅲ60%、筆記試験30%、授業準備10%にて評価します。実技試験では、包帯の持ち方、巻き進め方、巻き圧、見た目の完成度を評価表を基に採点します。授業準備では、授業への取り組み、積極性、身だしなみ(白衣、爪、整髪等)につてそれぞれ基準基準を設けて評価採点します。実技試験後は、おさらい実技を実施し、筆記試験では正解を開示することでフィードバックします。

4.
教科書・参考書

 「包帯固定学」(社)全国柔道整復学校協会・教科書委員会 ㈱南江堂を基本教材とし、その他必要に応じてテキストを配布します。包帯各種は全員に配布します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

 包帯法をメインとした授業のため、包帯を巻いた練習回数が重要となります。包帯を自宅に持ち帰り、家族や知人の体を借りて反復練習することが大事です。学校でも休み時間を利用して、学生同士で積極的に練習しましょう。
その他の準備学習として、各回授業内容に合わせて指定された予習・復習を実施して下さい。これら予習・復習には各60分程度を費やして下さい。

6.
その他履修上の注意事項

 実技授業では、必ず白衣、実技シューズを着用して下さい。実技授業を受ける際は医療人としてふさわしい身だしなみ、態度を身につけてもらう様指導します。また、時間厳守を徹底し授業開始時には着席して待機出来るように心がけてもらいます。白衣、実習シューズ、シューズ袋を購入してもらい、男子約14,000円、女子約13,500円です(物価変動により変更あり)。これらは外部業者が採寸、裾直し、ネーム刺繍します。授業で使用する包帯等は初回授業時に配布致します。その際、包帯を入れる袋または容器等を各自用意して下さい。

7.
授業内容

【第1回】
オリエンテーション:教員紹介、授業目標・実技心得・実技室ルールについて、授業白衣採寸
 予習:事前配布資料による医療人としての身だしなみ・心得を準備します。
 復習:身だしなみ等指摘された箇所をなおしてもらいます。
【第2回】
医療人としての心得、授業の進め方、包帯の習熟法、授業の評価についての説明、包帯配布、固定材料の説明
 予習:柔道整復師の包帯固定技術について調べてもらいます。
 復習:授業時に内容を伝えます。
【第3回】
包帯実技①/上手な巻軸帯の巻き方、巻き戻し方、基本包帯法1~4(前腕部)
 予習:授業内容に従って教科書で事前学習します。
 復習:授業内容の包帯法を練習します。
【第4回】
包帯実技②/基本包帯法5~6(手指部、肘部、肩部)
 予習:授業内容に従って教科書で事前学習します。
 復習:授業内容の包帯法を練習します。
【第5回】
実技試験Ⅰ/これまで習った包帯法を試験します。
 予習:ここまでの包帯法を練習し試験準備します。
 復習:試験内容を更に練習します。
【第6回】
包帯実技④/部位別包帯法(膝部、足部)
 予習:授業内容に従って教科書で事前学習します。
 復習:授業内容の包帯法を練習します。
【第7回】
包帯実技⑤/部位別包帯法(下腿部、大腿部、股部)
 予習:授業内容に従って教科書で事前学習します。
 復習:授業内容の包帯法を練習します。
【第8回】
実技試験Ⅱ/実技試験Ⅰ以降に習った包帯法を試験します。
 予習:ここまでの包帯法を練習し試験準備します。
 復習:試験内容を更に練習します。
【第9回】
包帯実技⑥/部位別包帯法(体幹部、腰部)
 予習:授業内容に従って教科書で事前学習します。
 復習:授業内容の包帯法を練習します。
【第10回】
包帯実技⑦/部位別包帯法(頭部、顔面部)
 予習:授業内容に従って教科書で事前学習します。
 復習:授業内容の包帯法を練習します。
【第11回】
包帯実技⑧/応用包帯
 予習:授業内容に従って教科書で事前学習します。
 復習:授業内容の包帯法を練習します。
【第12回】
包帯実技⑨/冠名包帯法(デゾー包帯法)
 予習:授業内容に従って教科書で事前学習します。
 復習:授業内容の包帯法を練習します。
【第13回】
包帯実技⑩/冠名包帯法(デゾー、ヴェルポー、ジュール包帯法)
 予習:授業内容に従って教科書で事前学習します。
 復習:授業内容の包帯法を練習します。
【第14回】
実技試験Ⅲ/実技試験Ⅱ以降に習った包帯法を試験します。
 予習:ここまでの包帯法を練習し試験準備します。
 復習:試験内容を更に練習します。
【第15回】
筆記試験、まとめ、実技試験不合格者再試験
 予習:事前資料、教科書に沿って包帯基本知識を学習します。
 復習:試験内容を振り返り復習します。