Web Syllabus(講義概要)

人体の構造（解剖学）は人体を対象とする仕事を行ううえで最も基本となる学問です。けがをしたり病気になったりしたときに人体がどのような影響を受けるかは、正常な人体の構造（つくり）がどのようになっているかを理解している必要があります。柔道整復師を目指す者にとり、その土台となる人体の構築・構造の基本的知識を広く確実に身につけることを目標とします。
授業は教科書に準じて、講義形式にておこないます。
人体の構造１～４を通し、人体の構成を一連の働きにより分けた系統別に学び、最終的に個体全体の構造を理解していきます。
人体の構造３（解剖）では、人体各部が必要とする酸素・栄養・熱などを運搬し、老廃物を排出先へ送る輸送路である循環器系と消化器系・呼吸器系・泌尿器系・生殖器系・内分泌系に分かれる内臓について学びます。
この授業ではＤＰ１に関する知識を修得します。

①　脈管系の全体像を説明できる。
②　心臓の位置と構造を説明できる。
③　大動脈の枝分れと走行を説明できる。
④　静脈の走行を説明できる。
⑤　リンパ組織・リンパ器官の構造とリンパ管の走行を説明できる。
⑥　胎児循環を説明できる。
⑦　消化器系の全体像と各臓器の位置・構造・周囲との関係・脈管を説明できる。
⑧　呼吸器系の全体像と各臓器の位置・構造・周囲との関係を説明できる。
⑨　泌尿器系の全体像と各臓器の位置・構造・周囲との関係を説明できる。
⑩　生殖器系の全体像と各臓器の位置・構造・周囲との関係を説明できる。

内容の区切りごとに課題・確認問題に準じた小テストをおこないます。全範囲の定期試験（70％）に小テストの結果（30％）を加え最終成績とします。
試験の解答および解説をＬＭＳにアップします。

全国柔道整復学校協会監修教科書『解剖学』　2版　岸清、石塚寛編　2008　医歯薬出版株式会社　ISBN 978-4-263-24155-4
追加の図や説明などは適宜プリントで配布します。
ＬＭＳに課題と確認問題および参考資料を掲載します。
「参考書」
『ネッター解剖学アトラス』　原著6版　相磯貞和訳　2016　南江堂　ISBN 978-4-524-25967-0
『解剖学講義』　3版　伊藤隆・高野廣子　2012　南山堂　ISBN 978-4-525-10053-7
『イラスト解剖学』　9版　松村譲兒　2017　中外医学社　ISBN 978-4-498-00043-8

毎回の教材は事前・事後にＬＭＳに掲載されます。
予習としてＬＭＳで指定された課題についてまとめてから授業に臨んでください。
教科書の指定の部を読み（授業内容の項目およびＬＭＳ）、全体の概要をとらえておき、難読と思われる用語については事前に読めるよう調べて下さい。
復習としてＬＭＳで指定された項目についてまとめ、さらに確認問題を解いてください。
およそ予習に１時間、課題と問題解答の復習に２時間を見込んでいます。

解剖学は決して暗記の科目ではありませんが、多くの用語を覚え、理解していかなければならないことは事実です。図を読み、描き、必要な構造と用語を覚え、さらに関連の構造・隣接の部位や構造との関係・働きなどに知識を広げていくように努力して下さい。

【第１回】

脈管系総論 　準備学修：教科書（ｐ１２３～１２６）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第２回】

心臓 　準備学修：教科書（ｐ１１８～１２２）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第３回】

体循環の動脈系　１：大動脈の区分、上行大動脈の枝、大動脈弓の枝 　準備学修：教科書（ｐ１３３～１３９）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第４回】

体循環の動脈系　２：胸大動脈の枝、腹大動脈の枝 　準備学修：教科書（ｐ１３９～１４２）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第５回】

体循環の動脈系　３：総腸骨動脈の枝、小テスト。 　準備学修：教科書（ｐ１４２～１４５）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第６回】

体循環の静脈系、胎児循環 　準備学修：教科書（ｐ１４５～１５２）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第７回】

リンパ系 　準備学修：教科書（ｐ１５２～１５６）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第８回】

消化器　１：総論、口とその周囲、咽頭、食道 　準備学修：教科書（ｐ１５７～１６５）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第９回】

消化器　２：胃、小腸、大腸、小テスト。 　準備学修：教科書（ｐ１６５～１７１）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第10回】

消化器　３：肝臓、膵臓、腹膜 　準備学修：教科書（ｐ１７１～１７７）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第11回】

呼吸器 　準備学修：教科書（ｐ１７７～１８６）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第12回】

泌尿器 　準備学修：教科書（ｐ１８６～１９２）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第13回】

男性生殖器 　準備学修：教科書（ｐ１９２～１９７）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第14回】

女性生殖器 　準備学修：教科書（ｐ１９７～２０５）。詳細は「準備学修」の項目を参照してください。

【第15回】

まとめ 　準備学修：全項目のまとめを行い、疑問点を解決するように取り組んでください。