Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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スポーツ経営管理学(Management for Physical Education and Sports) 鈴木 知幸
3年 前期 基礎分野選択 2単位
【柔整・前期】 19-1-0642-3386

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

 日本のスポーツ環境を構成する、学校体育、地域スポーツ、競技スポーツ、商業スポーツの各分野が、どのような経緯と現状にあるかを学び、その社会的装置である、運動部活動、総合型地域スポーツクラブ、各種競技団体、民間スポーツクラブ、スポーツNPO法人、プロスポーツ等が果たしている機能、役割、課題等について理解します。その結果、豊かな人間性・倫理性を有し、コミュニケーションスキルを活用して人間関係できることを体得します。さらに、最近の国が進めるスポーツ産業化と、2020年東京五輪・パラリンピック開催を通じて、スポーツの政策論を修得していきます。なお、この授業ではDP1に関する知識・技能を修得します。

2.
授業の到達目標

 我が国の体育・スポーツ振興に関する現行制度や行政施策、及び、体育・スポーツ関係組織の活動状況等を理解し、2017年に策定された「第2期スポーツ基本計画」による日本のスポーツ環境を豊かにマネージメントするための知識と能力を身につけることを目指します。また、2020年東京五輪・パラリンピック大会の開催準備に関する状況と課題を理解することを目標とします。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

 2/3以上授業に出席し、かつ授業内テスト(記述式、配布資料持込み可)の評点が60%以上を合格とします。

4.
教科書・参考書

 特定のテキストは使用せず、毎回、自作のプリントを配布します。
 授業内容は、パワーポイントを中心に進めます。

5.
準備学修の内容・必要な時間

 国及び地方自治体、スポーツ関係団体から発信される方針、施策、答申、通知等を見逃さないよう注意を払うことが必要です。加えて、スポーツ・インテグリティ(体罰・暴力・ハラスメントや事件・事故等)をはじめ、体育・スポーツに関する様々な政策的動向を、報道や行政機関のHP等で確認したことを、400字程度にまとめて持参してください。

6.
その他履修上の注意事項

 当該科目は社会学の分野であるため、社会的動向によって授業計画の順序や内容を変更する場合があります。

7.
授業内容

【第1回】
オリエンテーション
(当該科目の意義と重要性、授業の進め方等の説明)
【第2回】
地域におけるスポーツ振興方策と行政のかかわり
(審議会等の各種答申・具申、スポーツ基本法、第二期スポーツ基本計画等)
【第3回】
総合型地域スポーツクラブの必要性と社会的意義
(クラブ育成による社会的効果、クラブ必要性の行政目的、クラブ設置状況や経営・管理状況等)
【第4回】
地域におけるスポーツクラブとしての「スポーツ少年団」
(スポーツ少年団の現状と課題、子どものスポーツ環境、トップアスリートの好循環等)
【第5回】
総合型地域スポーツクラブの育成と運営
(広域スポーツセンターの役割、クラブ支援の助成制度、クラブ創設のポイント等)
【第6回】
スポーツ組織のマネージメントと事業のマーケティング
(事業の企画・運営・管理の考え方と評価、日本版NCAA、スポーツの産業化政策等)
【第7回】
スポーツ事業のプロモーション
(2020年東京五輪・パラリンピックの意義と成功課題、国民体育大会の実績と未来像等)
【第8回】
スポーツ界におけるインテグリティ・ガバナンス問題と対策
(ガバナンスとコンプライアンス対策、体罰・暴力・ハラスメント問題、ドーピング対策等)
【第9回】
スポーツ経営におけるリスクマネージメント
(事故の発生状況と予防対策、関係法令の理解、スポーツ事故判例と教訓等)
【第10回】
学校運動部活動に関する施策の変遷と今後の方向性               
(スポーツ庁のガイドライン、外部指導員制度の普及状況、中・高体連大会の在り方等)
【第11回】
体育・スポーツ活動場所の条件整備
(学校施設開放事業、公共スポーツ施設の管理運営、民間スポーツ施設の活動状況等)
【第12回】
体育・スポーツを支えるシステムと課題
(スポーツNPOの役割、ボランティアの育成、CF等の寄付支援制度の活用等)
【第13回】
スポーツ関係団体の役割と課題
(JSPO、JOC、JPSA、JSC、UNIVAS、中高体連、NF、プロチーム等)
【第14回】
授業内テスト
【第15回】
テスト解答と評価、総括的講義