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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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“運動器の急性損傷”の専門家である柔道整復師にとって、外科学的知識・思考法が重要であることは間違いありません。本講義では、外科学の総論的事項を、特に病態生理の理解に重点を置きながら解説します。ここで言う“総論的事項”とは、臓器の種類に関わらず適用される、あるいは成立する、“基本原則”と考えて下さい。なお、この授業では、医療技術学部のディプロマポリシーのDP2、DP3と、柔道整復学科のディプロマポリシーのDP1、DP4に関する知識、態度を修得します。
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授業の到達目標 |
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1.外科学の総論的事項について理解し、説明することができる。 2.特に、各種外傷への対応法および救命処置法については、初動をどうするべきか、具体的なイメージに基づき説明することができる。 3.病変局所の状態のみならず、患者の全身状態を把握しようとする姿勢を身に付ける。 4.本講義で扱う内容は柔道整復師国家試験に出題されるが、柔道整復師国家試験レベルの試験問題に60%以上正解することが出来る。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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定期試験(80%)及び中間テスト(20%)の結果により評価します。形式は、柔道整復師国家試験に準じます。試験問題に対する解説をLMSに掲載しますので、各自確認してください。
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4. |
教科書・参考書 |
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(1) 全国柔道整復学校協会監修、外科学概論(改定第4版) (2) その他、毎回講義資料を配布するとともに、LMSを適宜利用して情報の伝達・共有を図ります。
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準備学修の内容・必要な時間 |
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1.予習は、指定した教科書の次回の授業範囲を読み、概略を把握しておいて下さい。また、予習中によく分からなかった部分は、ノートに書き出しておいて下さい。毎回90分程度必要です。 2.復習は、ノートを参考に教科書の該当範囲をよく読んで下さい。毎回90分程度必要です。 3.講義期間中に、30時間以上の予復習が必要です。
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その他履修上の注意事項 |
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外科学は、決して名人芸や体力任せの力技によって成り立っている学問ではありません。その基礎には、病態生理学の確固とした裏付けが存在しています。従いまして、これまでに生理学・病理学・内科学で学んだ知識が、本科目の習得には極めて重要になってきます。講義に臨むにあたっては、関連する上記科目の範囲を十分に復習しておくことが必須です。なお、授業時の質問に対してグループディスカッションして答えてもらいます。
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授業内容 |
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【第1回】 | 外科学とは、損傷 | 【第2回】 | 創傷 | 【第3回】 | 熱傷、電撃症 | 【第4回】 | 炎症、外科感染症1:炎症の基本事項について復習します。 | 【第5回】 | 炎症、外科感染症2:外科領域の感染症の診断・治療について学びます。 | 【第6回】 | 腫瘍1:腫瘍の概念、成因、分類について学びます。 | 【第7回】 | 腫瘍2:各種良性腫瘍、悪性腫瘍の性質について学びます。 | 【第8回】 | 中間テスト | 【第9回】 | ショック | 【第10回】 | 輸血・輸液、消毒と滅菌 | 【第11回】 | 手術 | 【第12回】 | 麻酔 | 【第13回】 | 移植と免疫 | 【第14回】 | 出血と止血 | 【第15回】 | 心肺蘇生法 |
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