Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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道徳教育の理論と方法(Theory and Method of Moral Education) 塚原 健太
3年 前期 教職科目 2単位
【柔整・前期】 19-1-0664-4469

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

 本科目は、教員として道徳教育を実践するための基礎的な知識・技能を身につけることを意図しています。授業内容には、次の3つの柱があります。
(1) 道徳教育の意義や理論について考察します。(第2回~第6回)
(2) 主に「学習指導要領」の事項を整理することによって、道徳教育の目標・内容・評価について学びます。(第7回、第8回)
(3) 道徳科の授業を計画し実践することによって、道徳教育の方法を探求します。(第9回~第14回)
 この授業では講義だけでなく、書いたり、発表したり、議論したり、つくったりする時間を設けますので積極的に参加してください。

2.
授業の到達目標

 本授業では、次の2つを目標とします。
(1) 道徳教育の意義や理論について理解し、それについて自らの言葉で説明することができる。
(2) 道徳教育の基礎的な理論・指導内容・指導方法を理解し、それに基づき指導案をつくり実践できる。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

 上記の到達目標に即して、次の方法によって評価を行います。
(1) 道徳教育の意義や理論について理解し、それについて自らの言葉で説明することができる。
  ポートフォリオ(10%)、グループ活動・発表(10%)、試験(20%)
(2) 道徳教育の基礎的な理論・指導内容・指導方法を理解し、それに基づき指導案をつくり実践できる。
  指導案(30%)、模擬授業(20%)、試験(10%)
 提出されたポートフォリオは採点とコメントをして返却します。また、個人で作成する指導案や模擬授業のために作成する指導案については、添削を行います。
  

4.
教科書・参考書

(1) 教科書:荒木寿友『ゼロから学べる道徳科授業づくり』明治図書、2017年。ISBN: 9784182339387。1,700円+税。
        文部科学省『中学校学習指導要領解説 特別の教科道徳編 平成29年7月』教育出版、2018年。ISBN: 9784316300849。156円+税。
         ※授業の中で参照しながら進めますので、必ず購入してください。
(2) その他、授業で補足資料を配布します。
(3) 授業後、スライドや配付資料をLMSにアップします。

5.
準備学修の内容・必要な時間

(1) 授業前に、教科書もしくは学習指導要領の指定する箇所を読んで、意味の分からない用語を辞書で調べ、ポートフォリオの授業前の欄に記入してください(30分)。
(2) 授業後にテーマに即して、学習内容をポートフォリオに整理してください(1時間)。
(3) 学習指導要領に示された目標や指導内容に関しては、開設や教科書の該当箇所を読み込みその意味を捉え、自分の言葉で説明できるようにしてください(30分)。
(2) 模擬授業の実施にあたっては、「学習指導要領」の読み込み、教材研究、指導案の作成など、授業時間外にじっくり考え作業する時間が必要です(2時間)。

6.
その他履修上の注意事項

(1) 受講生の関心や理解度に応じて、重点の置き方や順序などを変更することがあります。
(2) 授業資料や授業で使用したスライド、グループ活動の成果などをLMSにアップしますので、自主学習に活用してください。

7.
授業内容

【第1回】
オリエンテーション――道徳教育の経験を振り返る
【第2回】
道徳教育の本質と意義
【第3回】
道徳の教科化の意義と問題点
【第4回】
道徳教育の理論(1)――社会化
【第5回】
道徳教育の理論(2)――価値明確化
【第6回】
道徳教育の理論(3)――道徳性発達(モラル・ジレンマ)
【第7回】
道徳教育の内容(1)――教育課程上の位置づけと目標
【第8回】
道徳教育の内容(2)――指導内容と評価
【第9回】
道徳科の指導(1)――考え、議論する道徳
【第10回】
道徳科の指導(2)――学習指導の教材と方法
【第11回】
道徳科の指導(3)――指導案の作成
【第12回】
道徳科の指導(4)――板書案・ワークシートの作成
【第13回】
道徳科の指導(5)――模擬授業の実施
【第14回】
道徳科の指導(6)――模擬授業の相互評価
【第15回】
試験とまとめ