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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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普段私たちが何気なく、そして当たり前のように接している日本の自然風景。それを日本の自然風景たらしめいている条件とは一体何でしょうか。周知のとおり、自然と文化とは非常に密接な繋がりを有していますが、歴史をひもといてゆくと、たとえばこうした日本の自然風景をそれと認識する行為を含む、自然観の形成には実に多くの文化的要素が関わっていることに気づきます。授業では、主に比較文化研究の立場から、「近代日本の自然観」を例に、その形成過程における自国文化と外来文化の衝突と融合のもたらす内的作用に着目し、近代日本の自然観の変遷について考えます。また、国際文化における自国文化についての再認識の糸口を得るために、講義の導入部では概論として「文化の伝播」や「他者の役割」に関して、内外の代表的な研究の視点に触れます。そして、これらを通じて他者を尊重しつつ、独自性を追求し、各専門分野における学びを深化させることが出来るようになることを目指します。この授業は総合基礎科目の学修目標1、2、3に関連します。
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2. |
授業の到達目標 |
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講義内容を踏まえて行うグループワークを通じて、国際的な視野に立って帰属文化を振り返り、これによって意識的に他者を知ると同時に自己への認識を深め、専門分野を学んだり社会生活を行う上で有用な独自の視点を身につけることができます。
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3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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この授業では期末試験は行わず、期末レポート(50%)、授業への取り組み(50%)を総合して成績を評価します。尚、「授業への取り組み」については、第8回と第15回のレポート提出も評価に加えます。
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教科書・参考書 |
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特定のテキストは使用せず、必要に応じてプリントを配布します。
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準備学修の内容・必要な時間 |
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①【事前学習として】 授業ではテキストを指定せず、必要に応じてプリントを配布しますが、各授業の内容を深めるために、事前に配布した資料に目を通しておいてください。(漢文や英文の解釈を含む。30分から1時間程度。) ②【事後学習として】 授業で扱った内容に関連する興味対象について、授業後に引き続き調べてノートにまとめ、発表やレポート作成に役立てて下さい(30分以上)。 また、第6、7回、第13、14回に予定している「グループ発表」については、発表後、発表内容についてレポートを作成し(90分以上)、それぞれ第8回と第15回に提出してもらいます。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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①授業では、前の回の振り返りや、グループワークを課すため、毎回出席することが求められます。 ②授業内容とその進度については、受講生の関心や興味にしたがって変更がなされる場合があります。 ③授業中の携帯電話の使用は極力、慎んでください。配布資料の中の不明な語彙については、事前に調べてから授業に臨んでください。 ④情報電子工学科情報科学コースの学生においては、当該科目は「JABEE認定プログラム」の選択必修科目であり、「学習・教育到達目標」の1-1項目に対応しています。
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授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション 授業の内容と進め方の紹介。受講生の本授業における目標の設定。 グループ分け作業(二つのグループに分ける予定)。 | 【第2回】 | 概論①:文化の伝播(文化伝播と受容における内的作用) | 【第3回】 | 概論②:他者の役割Ⅰ(「自画像」の獲得過程) | 【第4回】 | 概論③:他者の役割Ⅱ(「中心と周縁」の視点) | 【第5回】 | (第2~4回までの内容に基づく)関連映像、画像資料の紹介 (第2~4回までの内容に基づく)第1回グループワークのテーマ選定 | 【第6回】 | (第2~4回までの内容に基づく)第1回グループ発表(前半グループ)とディスカッション | 【第7回】 | (第2~4回までの内容に基づく)第1回グループ発表(後半グループ)とディスカッション | 【第8回】 | 近代日本の自然観(近代日本の知識人の「旅記」にみる漢学的自然観) | 【第9回】 | 近代日本の自然観(創世記〔The Book of Genesis〕にみる西欧の自然観) | 【第10回】 | 近代日本の自然観(志賀重昂『日本風景論』の時代) | 【第11回】 | 近代日本の自然観 (観察眼の獲得~John Ruskinの世界) | 【第12回】 | (第8~11回の内容に基づく)関連映像、画像資料の紹介 (第8~11回の内容に基づく)第2回グループ発表のテーマ選定 | 【第13回】 | (第8~11回の内容に基づく)第2回グループ発表(前半グループ)とディスカッション | 【第14回】 | (第8~11回の内容に基づく)第2回グループ発表(後半グループ)とディスカッション | 【第15回】 | 講義の総括と各自が設定した目標の達成度の振り返り
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